2018年7月12日

求人数は2カ月連続で最高値を更新、転職希望者数は関西で一時的に減少

 人材サービスのパーソルキャリア(東京・千代田、峯尾太郎社長)がまとめた「DODA 転職求人倍率レポート」によると、6月の転職求人数、転職希望者数共に前年同月比9.6%増となった。求人数は調査開始(2008年1月)以来の最高値を2カ月連続で更新した。

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 求人数は前月比0.4%増、前年同月比9.6%増、転職希望者数は前月比0.8%減、前年同月比9.6%増だった。

 求人倍率は前月から0.03ポイント増の2.43倍だった。

 6月も今年度の採用ポジションの募集を一斉に始める企業があったため、求人数は前月比0.4%増となった一方、関西で発生した地震の影響を受けて関西エリアで転職希望者数が一時的に減少したことから、求人数の増加幅が転職希望者数の増加幅を上回ったため前月比0.8%減となった。

 業種別にみると、求人数は8業種(その他を含まない)のうち「商社・流通」、「サービス」、「メーカー」の3業種で前月から増加した。特に伸びたのは、「商社・流通」(前月比5.3%増)、「サービス」(同2.6%増)。

 「商社・流通」では、自動車などの機械・電気系メーカーで設備投資が旺盛なことを受けて、機械部品や半導体関連の専門商社で特に採用が活発化している。

 「サービス」では、機械設計、回路設計や施工管理の技術者のニーズが高く、技術系アウトソーシング会社で求人数が増えた。

【業種別 求人数増加率(前月比)】
商社・流通 5.3%増
サービス  2.6%増
メーカー  2.5%増
IT・通信  1.0%減
メディア  1.3%減
メディカル 2.0%減
金融    3.4%減
小売・外食 7.6%減

その他   7.0%減
 職種別では、求人数は11職種のうち「営業系」、「企画・管理系」、「技術系(IT・通信)」、「技術系(電気・機械)」、「技術系(化学・食品)」、「技術系(建築・土木)」、「事務・アシスタント系」の7職種で前月から増加した。

 特に伸びたのは「技術系(建築・土木)」(前月比5.2%増)、「技術系(化学・食品)」(同4.8%増)だった。

 「技術系(建築・土木)」では、社会インフラの老朽化に伴う修理・改築の需要が増えているため、施工管理のほか、土木設計・測量などでも求人数が増えている。

 「技術系(化学・食品)」では、中途採用に力を入れる化学メーカーが増えており、研究開発や生産技術の求人数が増加している。また製造オペレーターの求人数も増えており、なかには未経験者を歓迎する求人もある。

【職種別 求人数増加率(前月比)】
技術系(建築・土木)5.2%増
技術系(化学・食品)4.8%増
技術系(電気・機械)2.9%増
企画・管理系    1.3%増
営業系       0.8%増
事務・アシスタント系0.8%増
技術系(IT・通信) 0.7%増
クリエイティブ系  1.4%減
販売・サービス系  4.3%減
専門職       6.5%減
技術系(メディカル)8.6%減

 転職市場の今後についてパーソルキャリアでは、「4~6月にかけてさまざまな企業やポジションで募集が開始されたため、7月の求人増加はやや落ち着く。一方、転職希望者数は例年7月に増加する傾向があるため、求人倍率は下降する見込み」と分析している。
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