2019年10月15日

2019年9月の転職求人数は前年比10.1%増、転職希望者数は10.9%増 パーソルキャリア調べ

 パーソルキャリアがまとめた「doda転職求人倍率レポート」によると、9月の転職求人数は前月比0.2%増、前年同月比10.1%増、転職希望者数は前月比3.9%増、前年同月比10.9%増だった。求人数は調査開始(2008年1月)以来の最高値を更新した。

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 転職求人倍率は前月比0.10ポイント減、前年同月比0.02ポイント減の2.69倍だった。

 9月の求人数は前月と比べて増加し、調査開始(2008年1月)以来の最高値を更新した。一方、転職希望者は、8月に減少した反動で増加し、前月比が増加した。求人数、転職希望者数ともに増加したが、転職希望者数の増加幅が求人数のそれを上回ったため、求人倍率は前月から0.10ポイント下降する結果となった。

 前年同月比では、求人数・転職希望者数ともに10%超の増加となった。求人数、転職希望者数ともに増えたものの、転職希望者数が求人数の増加幅をわずかに上回ったため、求人倍率は0.02ポイント下降した。

 業種別にみると、求人数の前月比は8業種(その他を含まない)のうち「金融」、「商社・流通」、「小売・外食」、「サービス」の4業種で増加した。特に伸びたのは、「小売・外食」(前月比3.8%増)、「サービス」(同2.7%増)。

 「小売・外食」では、インターネット通販会社が物流網の構築・拡充のために増員していることや、ファストフードなどの外食が引き続き店舗の増員を図っていることから、求人数が増加した。「小売・外食」は、前年同月比でも増加率が8業種で2番目に高く34.1%増だった。

 「サービス」では、10月から始まった幼保無償化の影響もあり、保育所や民間託児サービスの求人数の増加が顕著となった。また、建設・プラント・不動産の分野でも積極的に採用を行っている企業が多く、求人数が増加した。

【業種別 求人数増加率(前月比)】
小売・外食 3.8%増
サービス  2.7%増
金融    1.9%増
商社・流通 0.2%増
メーカー  0.7%減
メディカル 1.3%減
IT・通信  2.6%減
メディア  7.7%減

その他   7.8%増
 職種別では、求人数の前月比は11職種のうち「営業系」、「技術系(化学・食品)」、「技術系(建築・土木)」の3職種で増加した。特に伸びたのは、「技術系(建築・土木)」(同2.3%増)、「営業系」(前月比2.2%増)。

 「技術系(建築・土木)」では、施工管理の求人数が引き続き多く、リフォームやリノベーションの需要の高まりを受けて、設備施工管理が特に増加した。「技術系(建築・土木)」は、前年同月比でも33.1%増と11職種でもっとも増加率の高い職種となっている。社会インフラが老朽化しており、自然災害への対策のため改修に着手する自治体も多く、河川や港湾といった土木領域の技術者の採用が活発化している。

 「営業系」では、生命保険や格付け会社、不動産、リフォームなどで採用人数が増えている。

【職種別 求人数増加率(前月比)】
技術系(建築・土木)2.3%増
営業系       2.2%増
技術系(化学・食品)1.0%増
企画・管理系    増減なし
技術系(電気・機械)0.4%減
技術系(メディカル)0.4%減
クリエイティブ系  0.4%減
技術系(IT・通信) 1.1%減
専門職       1.4%減
販売・サービス系  1.6%減
事務・アシスタント系8.4%減

 今後の転職市場についてパーソルキャリアでは、「多くの企業で10月に下半期が始まり、年度末までの採用を目標に募集を行うため、求人数は緩やかに増加する」と見込んでいる。

 また、転職希望者の数については、「1月に次の会社に入社しようと活動を始める人が多いため、例年10月に増加し、年末にかけて減少する傾向があり、今年も同様の動きとなりそうだ。そのため、10月の求人倍率は9月と同じ水準か、やや下降する」と分析した。
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