2018年7月20日

働き方改革法制化 分野別サービス紹介

働き方改革の法制化で、人事担当者は本格的に残業上限規制などに取り組まなければならない。そこで、働き方改革に役立つさまざまなサービス内容について取材した。

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【働き方改革コンサルティング】プロスタンダード/社員自らが、意義を見出せる働き方改革実現を支援

 時間外労働の上限規制に抵触しないよう、残業削減や生産性向上を目標とする企業が増えている。

 プロスタンダードは「働き方改革のコンサルティング」を行っており、企業の残業削減と生産性向上の2つの側面から企業の働き方改革実現を支援している。
 働き方改革の施策は2、3部署でスモールに始め、成功事例を創出しながら他部署での再現性を期待してもらいつつ、推進側(人事等)が成果を出せる戦略と具体的施策を描けるようにしている。

 また、社員にとっては「やらされている」という感覚を持つことが多いが、プログラムに働き方を変える意義を見出し、部署のビジョンも明確にするワークショップを組み込んでいる。働き方改革を実行する意義を自分たちで描くことにより、一人一人が納得感を持ち、自分ごととして取り組めるようにしている。
 今後は中堅・中小企業でも導入できるようなプログラムをつくり、さらにサービスを広げていく予定だ。
残業削減のスキーム

残業削減のスキーム

【働き方改革コンサルティング】セントワークス/カスタマイズされた研修内容で、働き方改革の自走を支援

 働き方改革を実行するためにノー残業デーなどを設ける企業も多数見られるが、一時しのぎにしかならず、形骸化してしまうことが多い。

 セントワークスは「働き方見直しコンサルティングサービス」として研修やセミナー、コンサルティングを通して、企業の働き方改革実行に向けた意識改革や風土改革を行っている。
 特徴は、社員が自分ごととして問題意識が持てるようなワークを研修などに多く取り入れている点と、企業の状況に合わせて内容がカスタマイズできる点だ。

 これにより、社員はよりリアルに働き方改革の必要性を感じ、そして進め方を体験することで同社の支援が終了してからも働き方改革の推進を自走することが可能。実際にコンサルティングを受けた企業は、残業削減しつつ売上が上がっている部署が多い。
 今後は、働き方改革の進め方に悩んでいる担当者に向けて勉強会などを通じて、ノウハウを共有していく予定。
上記3つを総合的に進めることが成功のカギ

上記3つを総合的に進めることが成功のカギ

【フリーコンサルのビジネスマッチング】みらいワークス/企業と独立プロ人材とのビジネスマッチングを支援

 働き方改革の一環で、今後多様な働き方の拡大が予想される。

 みらいワークスはフリーランスで活動するコンサルタントなどのプロ人材と、企業とのビジネスマッチングサービスを提供している。

 クライアント企業とプロ人材の間に同社が入るため、企業にとって会社を通すことによる安心感と品質が保証されるメリットがある。

 登録しているプロ人材の数は7000人超と、企業が求める結果を導き出せる最適メンバーを選任することが可能。その他、プロ人材が業務委託契約にて企業で短期間稼働し、その後両者フィット感をすり合わせて転職支援を行う「大人のインターン」も開始した。

 岡本祥治代表は、フリーランスなど多様な働き方を実践する個人の活躍を通じて日本を元気にするという理念の元、企業・フリーランス双方にとって価値ある機会の創出を目指している。今後もライフステージに合わせ、多様な働き方を実現するプラットフォームを提供していく。
人手不足の企業に、即戦力の外部人材を提供

人手不足の企業に、即戦力の外部人材を提供

※契約形態は、準委任での業務委託契約、一般労働者派遣、または人材紹介

【RPA】イノベーションネクスト/RPAによる業務自動化で、残業時間を大幅削減

 時間外労働の上限規制により労基署の監督・指導が一層厳しくなることが予想される中、企業は労務リスクへの早急な対応が求められる。

 イノベーションネクストの「残業改革ロボ RooPA」は、ホワイトカラー業務を効率化、自動化するRPA。パソコンで行われるルーチンワークや定型作業をソフトウエアが記憶し、高速で自動化し処理する仕組みだ。
 簡単なデータ検索や加工・抽出だけでなく、労働時間集計、社員査定管理など、ルール化された作業のほとんどに対応可能。また、人が行うよりもミスなく早く24時間365日作業できるため、今まで業務時間を圧迫していたバックオフィス業務にかかる時間が大幅に削減され、残業削減につながる。

 そして、社員は付加価値の高い仕事にリソースを集中することができるため、仕事へのモチベーションが上がり、退職率軽減にも寄与する。
 今後はRPAとAIを融合したITソリューションの開発を進める予定。
RPAがさまざまな作業を代行

RPAがさまざまな作業を代行

【RPA】エーアイエル/完全無料のRPAと手厚いサポートで業務効率化を支援

 近年RPAの導入を検討する企業が増えたが、使い方が分からず導入を躊躇したり、導入しても使いこなせず死蔵されていることが多い。

 エーアイエルの「マクロマン」は単純作業を自動化するRPA。同社の特徴は、ソフトウエアのみを提供するだけでなく、ソフトウエアを使いこなせる社員「EXCEL女子」によるサポート体制も併せて提供している点だ。そのため、ソフトウエア自体は完全無料で利用できる。
 「EXCEL女子」は同社のサービスで、一般事務作業より高度なITを駆使した作業が可能な社員を派遣するサービス。

 サポート体制は企業に常駐するケースから、電話やメールでのサポートまで必要に応じて選択可能。手厚いサポートがあるため、IT知識に不安のある企業でもRPAの導入がしやすい。
 同社は今後もRPAによる業務効率化と、ダイバーシティの推進により、イキイキと働ける社会づくりに貢献していく。
RPA活用ワンストップサービスの概要

RPA活用ワンストップサービスの概要

【社員の状態把握】ヒューマンキャピタルテクノロジー/社員のコンディション変化をリアルタイムに把握

 場所や時間を選ばない働き方が増え、社員と対面する機会が少なくなる中、今まで以上に社員のコンディションを把握しておく必要がある。

 ヒューマンキャピタルテクノロジーはリクルートとサイバーエージェントの合弁会社で、組織や社員のコンディション把握ツール「Geppo」を提供している。

 質問は仕事・人間関係・健康の3つで構成されており、ワンクリックで直感的に答えることができ社員の負担は軽い。人事側の集計も簡単なためリアルタイムで結果を把握することができる。

 コンディションの変化を敏感にとらえることで、休職や退職の兆候を事前に察知でき早急なフォローを行うことが可能。
 また、自由質問を入れることができるため、簡単なアンケートや質問など、社員と人事とのコミュニケーションツールとしても活用できる。

 シンプルで使いやすいUIで社員満足度も高いため、社員から人事への信頼性向上にも一役買っている。
シンプルで使いやすいUI

シンプルで使いやすいUI

【情報管理システム】丸紅ITソリューションズ/終業時刻通知で、社員の自発的な残業削減を促す

 働き方改革の一環としてワークライフバランスを目指し、ワークスタイル変革に取り組む企業も多い。

 丸紅ITソリューションズの「残業バスター」は、社員の自発的な残業削減を促し、ワークライフバランスの実現に貢献できる情報管理システムだ。パソコンの使用時間、場所の情報を収集することで、どこにいても勤務状況を把握することができる。
 終業時刻になると社員のパソコンの画面上に残業を抑制するメッセージをポップアップで出し、社員自身に気付きを与えることで不要な残業を抑制。また、残業申請をしていない場合は画面ロックや強制シャットダウンなどの措置を実施することも可能。

 6月よりクラウドでの提供も開始し、初期投資を抑え月額で利用できるようになるため、さらに手軽に導入することができる。
 今後は他社との差別化をさらに進め、ワークライフバランス全体を支援する新しいソリューションを提供していく予定。
残業を抑制するメッセージで気づきを与える

残業を抑制するメッセージで気づきを与える

【健康管理システム】ウェルネス・コミュニケーションズ/社員の心と体の健康情報を経年で一元管理

 社員の健診結果やストレスチェックの結果などはバラバラかつ紙で管理されており、産業医との連携がとりづらく、適切な働きかけを行うことが難しい場合がある。

 ウェルネス・コミュニケーションズの「ヘルスサポートシステム」は、クラウド上で社員の健診結果やストレスチェック結果、就労データを一元管理することができるシステムだ。
 社員、産業医共に同じシステムを介するため、データを二重で持つ必要が無く、また面談記録管理などの情報共有にも利用できる。データセンターで24時間365日監視を行っているため、セキュリティー対策も万全だ。

 またデータ変換もサービスの一環として行っており、健診結果などのさまざまなフォーマットで作成されたデータを統一フォーマットに整えて登録することができる。
 今後は集めた情報を分析できる機能を実装し、さらに社員の健康管理に活用できるようにしていく予定。
心と体の健康情報を一元管理

心と体の健康情報を一元管理

【勤怠管理・組織診断】クロスキャット/ティーズブレイン/サービス併用で、組織課題を客観・主観で的確に把握

 働き方改革の実践には自社の本質課題を正確に認識することが重要。

 クロスキャットは同社の勤怠クラウドサービス「CC-BizMate」とティーズブレインの組織診断ツール「働き方パフォーマンス診断」の共同提供を開始した。この共同提供には理由がある。
 「CC-BizMate」は社員の勤怠状況に加えて仕事の内訳も把握でき、社員の働き方を客観的に可視化することが可能。一方「働き方パフォーマンス診断」は、社員のパフォーマンスを行動、組織、環境から労働実態を主観的に評価するアセスメントツール。

 それぞれ単体でも生産性向上につながるが、両者を併用して情報を掛け合わせると、より社員や組織の課題把握や原因の究明に役立てることができる。これにより自社の現状を理解し、働き方改革への取組について必要な施策が何かを洗い出すことが可能だ。

 今後は課題の解明だけでなく、課題解決に向けた提案まで含めて行えるように、サービスの拡大を図る。
サービスの利用プロセス

サービスの利用プロセス

【勤怠管理】パナソニック ネットソリューションズ/勤怠情報可視化で、残業削減やインターバル規制に活用

 働き方改革を実現する前に、自社の就業規則が守られているかどうかを把握したいというニーズがある。

 パナソニック ネットソリューションズが提供する「MajorFlow Time」は勤怠情報をリアルタイムで管理できるシステムだ。同サービスではアラート通知を設けており、残業時間が超過した場合、本人だけでなく上長にも連絡がいくため残業の抑止効果がある。
 また、勤務間インターバル制度への対応もいち早く行っており、就業時間と翌日の始業時間を一定時間空けていない社員のみ一覧に表示することができる。

 プロジェクト工数の実績管理を行うことも可能で、勤務時間をプロジェクトと工種に分けて管理・集計・出力することができる。これらの機能は、各社によって規則やサービスへの要望が異なるため、細かくカスタマイズすることも可能だ。
 集計した情報は、給与システム等とのデータ連携だけでなく、自身の勤怠状況の見直しにも活用できる。
残業の超過度合いに合わせて色分けされる

残業の超過度合いに合わせて色分けされる

【勤怠管理】ヒューマンテクノロジーズ/安価で正確な勤怠管理システムで残業抑制に貢献

 働き方改革の残業時間上限規制を遵守するためには、まず労働時間の可視化を進めることが大切だ。

 ヒューマンテクノロジーズが提供する「KING OF TIME」は、中小企業に豊富な導入実績があるクラウド勤怠管理システムだ。同システムは、勤怠管理における一通りの機能がそろっており、全ての機能を初期費用無し・1人当たり月額300円と安価で導入することができる。
 勤務データは自動集計され、管理側・従業員側で有給休暇残数や失効日をリアルタイムで把握でき、有給取得を促すことにも役立つ。

 出退勤は手軽なICカードや、本人確認を厳格にする生体認証、外出先から位置情報を使ったモバイル打刻、テレワークに最適なWindowsログオン/オフ時の自動打刻など、働き方に応じて選べる豊富な打刻手段を用意している。
 正確な勤怠情報を得ることは働き方の可視化につながる。今後は顔認証の打刻など、さらに新しい仕組みを取り入れる予定。
豊富な打刻手段を用意

豊富な打刻手段を用意

【人事コンサルティング】ビジネスコンパス/中小企業の社長や人事の右腕となり、人事課題を解決

 中小企業では特に人材不足や経営難に陥っている企業が少なくない。

 ビジネスコンパス(ビジコン)は中小企業の内情に深く入り込み、経営層や社員と共に企業の課題に取り組むコンサルティングを行っている。
 中小企業では、人材不足により人事に人が割けなかったり、そもそも人事担当者がいない場合も多い。そういった企業にこそ業務のアウトソーシング化を進め、事業を伸ばす根幹の仕事に人員を配置すべきだと同社は指摘する。

 そのため、同社では特に相談の多い人事制度・評価体系の見直し、ハラスメント問題に対するアドバイスなど、中小企業が抱える人事課題に対して、社長や人事担当の右腕となり二人三脚で支援を行うのが特徴だ。

 その際、経営層の独壇場にならないよう、社員の意見を吸い上げフィルターを通して報告することで、社内連携を図っている。

 今後はAIと人事のさらなる融合が予想されるため、常に情報を更新し課題解決に一層貢献していく。
さまざまな企業の要望に対応

さまざまな企業の要望に対応

【人事制度】モアコンサルティンググループ/会社・社員双方のための人事制度で、離職率を低減

 企業の人材不足が深刻になる中で、会社の制度に合わないがために退職する社員が増える前に、人事制度や評価制度の再構築が不可欠だ。

 モアコンサルティンググループでは、企業の目標や考えを反映させた新しい人事制度や評価制度構築を行っている。
 中でも「グッドライフデザイン人事制度」は従来の会社視点の人事制度に社員の幸せに基づいた個人視点を加えた制度で、会社・社員の幸福を同時に実現することを目的としている。

 この制度では、会社視点での目標・評価以外に、個人視点による目標設定・達成・自己評価があり、社員は自己の幸せを考えて、例えばスキルアップを目指したり、ライフを重視して仕事をセーブするなど、働き方について自分の軸で考えることが可能。
 そして会社は社員の考えを肯定し、報酬などの処遇とは別で協力・支援を行う。これにより社員もモチベーション高く働き続けることができるため、離職防止につなげることができる。
各社に最適な人事制度を構築

各社に最適な人事制度を構築

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