2018年10月11日

求人数は前年比8.4%増となるも、求人倍率は0.01ポイント減の2.35倍に高止まり

 人材サービスのパーソルキャリア(東京・千代田、峯尾太郎社長)がまとめた「DODA 転職求人倍率レポート」によると、9月の転職求人数は前年同月比8.4%増、転職希望者数は同8.9%増となった。

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 求人数は前月比2.0%減、前年同月比8.4%増、転職希望者数は前月比3.0%増、前年同月比8.9%増だった。

 求人倍率は前月比0.12ポイント減、前年同月比0.01ポイント減の2.35倍だった。

 9月の求人数は前月と比較すると、上半期末にあたり4~8月に募集を始めたポジションの採用に力を入れる企業が多く、追加で募集を始める求人の数が少なかったため減少した。

 求人数の下がり幅についてパーソルキャリアでは「求人数の下がり幅は前月比98.0%と前年と同じ割合で、一時的な減少と考えられる」と分析している。

 転職希望者数は引き続き多い状態が続いており、9月は多くの企業で異動の内示が出る時期でもあったため、転職を一つの選択肢として活動を始める人が多かったと考えられ、前月比103.0%となった。

 業種別にみると、求人数の前月比は8業種(その他を含まない)のうち「金融」(前月比4.3%増)のみで増加した。

 「金融」では、8月に引き続き生命保険会社や保険代理店の求人数が増えたほか、9月は仮想通貨取引所を運営する会社の求人数の増加が目立った。

 また、求める人材についてパーソルキャリアでは、「金融業界の求人全体に占める割合としてはわずかだが、大手企業の傘下の企業を中心に、他業界で関連したスキルを持つ人の採用に力を入れるようになっている」と指摘している。

【業種別 求人数増加率(前月比)】
金融    4.3%増
サービス  1.9%減
メーカー  2.1%減
IT・通信  3.6%減
商社・流通 4.7%減
小売・外食 5.2%減
メディカル 6.3%減
メディア  10.2%減

その他   26.3%増
 職種別では、求人数の前月比は11職種のうち「営業系」(前月比1.5%増)のみで増加した。

 「営業系」では不動産仲介や生命保険で営業職の採用が活発となっている。また、営業代行を行う会社でも求人数が増加しており、案件の獲得のために、自社の営業職と並行してアウトソーシング会社を活用する企業も増えている。

【職種別 求人数増加率(前月比)】
営業系       1.5%増
技術系(電気・機械)0.3%減
技術系(化学・食品)0.6%減
技術系(IT・通信) 2.0%減
販売・サービス系  3.4%減
事務・アシスタント系3.6%減
技術系(建築・土木)3.8%減
企画・管理系    4.6%減
技術系(メディカル)6.1%減
専門職       7.5%減
クリエイティブ系  7.9%減

 今後の転職市場についてパーソルキャリアでは、「9月は時期要因により求人数が一時的に減少したが、10月は3月までの採用を目標とした募集が始まるため求人数は増加する」と分析する。

 また、転職希望者については「年始から新しい会社に移ろうと転職活動を本格的に始める人が増えるため、10月に増加し、年末にかけて減少する傾向にある。そのため、10月の求人倍率は9月と同じ水準か、やや下降する見込み」とした。
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