2018年1月11日

2018年の人材需要と採用の課題 残業上限規制とAI・ロボ導入で変わる「働き方」

少子高齢化による労働力人口の減少で人材不足が慢性化する中で、企業は働き方改革による生産性向上を迫られている。2018年の日本の雇用情勢と企業の人材採用数の予測を、企業の人材採用を支援する主要人材コンサルティング会社50 社を対象にアンケート調査で聞いた。

主要人材コンサルティング会社に聞く「企業の人材需要と採用の課題」

(1)企業の人材需要
(2)企業の人材採用の課題
(3)2018年の人材業界の展望、自社の事業・サービス展開
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ロバート・ウォルターズ・ジャパン デイビッド・スワン 代表取締役社長

(1)最新IT技術の実用化が広範な業界で広がっている。これに伴い足元ではAI、IoT技術の実用化を担えるエンジニアと、その技術を国内外に売り込めるバイリンガルの営業スペシャリストが圧倒的に不足している。
 同時に、「○○テック」のような新興分野では新しい仕事が生まれている。ビジネス拡大、新領域への参入を目的に即戦力人材を求める企業が多く、経験値と専門スキルが十分なバイリンガルの中堅・シニア層の採用は従来以上に活発化している。

(2)候補者のスキルセットと職務内容が完全には合致しない場合でも、トレーニングを介せば有用になるスキルを持つ人材を代わりに採用するなどの柔軟な姿勢を示すことが有効。
 同時に採用プロセスを効率化し迅速に内定を出すことで、競合他社に優秀な人材を獲られることを避けなくてはならない。競争力のある給与水準だけでは優秀な人材を引きつけるには足りず、柔軟な働き方を受け入れる制度・企業文化、組織内でのキャリアパスなどを能動的に売り込むことが一層求められるだろう。

(3)グローバリゼーション、テクノロジーの進化に伴って、日本でもグローバルやクロースボーダーのビジネスが一層加速しており、業界に隔てなく広範な分野でグローバルのビジネス慣習と英語に堪能な人材を据えたいという企業が増えている。求められるスキルセットを持ち合わせた人材の供給が需要に満たないことから、業・職種での専門性が高いバイリンガル人材が転職内定時に提示される給与額も高まっている。当社では世界最大級の日英バイリンガル人材データベースと30の専門領域に特化したコンサルタントで、企業の採用サポートを強化していく。

ロバート・ウォルターズ・ジャパン「世界最大級の日英バイリンガル人材データベースで採用活動をサポートします」 - 人材コンサルティング会社ガイド100選

ロバート・ウォルターズ・ジャパン「世界最大級の日英バイリンガル人材データベースで採用活動をサポートします」 - 人材コンサルティング会社ガイド100選
デイビッド・スワン 代表取締役社長
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経営者JP 井上和幸 代表取締役社長CEO

(1)2017年に拍車のかかった全方位的な人材需要の過熱状況は、2018年においても沈静化する要因が見当たらず、不測の自然災害などの発生がない限り、構造的な人材ひっ迫状態はそのまま継続し、さらに厳しさは増すと思われる。
 経営職・幹部職領域においては、即戦力リーダー人材の調達成否がそのまま事業打ち手の実行可否につながる状況であり、「事業、経営の成否」=「人材採用の成否」がより鮮明となり、話題にも多くのぼる1年となるだろう。

(2)経営職・幹部職層の人材供給がひっ迫する中で、一方では「肩書き>実力」幹部人材についてのミスマッチ(実際のマネジメント力が期待値に満たないため、ポジションを充足したくとも採用決裁できない、あるいは採用後に執行で問題となり問題となる)が頻発することが予想され、企業においてはどの基準・水準で幹部採用を行うか、転職者については期待値通りの成果を出せるポジションに着任しているかが、従来以上に問われる1年となると見ている。

(3)逆説的だが、2018年は、従来以上に経営人材・幹部人材候補者の選定基準値を引き上げ、また依頼いただく経営職・幹部職ポジションについての職務要件の明確化と望ましい候補者人材像の掘り下げ提案を徹底強化する。また、当社ならではの現職執行者へのリーダー人材としてのレベルアップと中長期的キャリア開発について新サービスを含めた事業強化を図ることで、結果として「足元の人材市場過熱状態に負けない」骨太のエグゼクティブ・サーチおよび人材コンサルティングを提供していく。

経営者JP「経営課題・事業課題の解決という視点から経営幹部として活躍できる人材をサーチします」 - 人材コンサルティング会社ガイド100選

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井上 和幸 代表取締役社長・CEO
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リクルートキャリア 佐藤学 執行役員 エージェント事業本部 本部長

(1)当社が提供する人材紹介サービス「リクルートエージェント」において、2017年の求人数は過去最高を更新し、人材不足が顕著であった。経営幹部、次世代リーダー、スペシャリスト、メンバークラスの人材など、全てのクラスに対し採用ニーズがあり、業界でみても全方位的に採用意欲が高かった。特にITや新技術分野のエンジニアのニーズが一段と強まり、2018年もこの状況に大きな変化はないと見ている。

(2)労働人口は減少の一途をたどっている。一方で企業は生産性の向上を求められている。今後は、より採用した人材が定着し、その企業でいかにイキイキ働き活躍してもらえるかが重要となる。当社は業界最大のデータの利用や、様々なサービスを通じて採用のみならず、定着、活躍までも支援していきたいと考えている。

(3)求人ニーズ、転職ニーズは引き続き強く推移すると考える。その結果、人材業界自体は活況が続く。その中において、当社は「テクノロジー」と「ヒト」をうまく結びつかせ、より一層求人企業と求職者のマッチング精度を追求し続けることで、事業を進化させたい。

リクルートエージェント「業界最大のデータベースを駆使し、企業の人材戦略を支援します」 - 人材コンサルティング会社ガイド100選

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佐藤 学 執行役員 斡旋事業本部 本部長

リクルートキャリア RPO「“採用の充足”を実現するために、リクルートのノウハウを投入して採用の最適化を支援します」 - 人材コンサルティング会社ガイド100選

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木塚 敬介 執行役員
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