2018年4月10日

求人数は6カ月連続で最高値を更新、地方都市での転職も活況

 人材サービスのパーソルキャリア(東京・千代田、峯尾太郎社長)がまとめた「DODA 転職求人倍率レポート」によると、3月の転職求人数は前年同月比11.7%増、転職希望者数は同16.3%増となった。求人数は調査開始(2008年1月)以来の最高値を6カ月連続で更新し続けている。

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 求人数は前月比0.9%増、前年同月比11.7%増、転職希望者数は前月比2.6%増、前年同月比16.3%増だった。

 3月は年度末にかけて転職希望者数が減少すると見られていたが、3月の転職希望者数は前月比2.6%増と増加した。内訳をみると、東名阪(首都圏、中京圏、近畿圏)以外の地域を希望勤務地とする転職希望者の数が増えている。

 パーソルキャリアによると、「地方都市の求人数も増えているため、希望に合った職場を求めて全国各地で転職活動をする人が増えているようだ」としている。

 求人倍率は求人数、転職希望者数ともに増加したものの、転職希望者数が求人数の増加幅を上回ったため、前月比0.04ポイント減の2.49倍となった。

 業種別にみると、求人数は8業種(その他を含まない)のうち「IT・通信」、「メディア」、「メディカル」、「メーカー」、「商社・流通」、「小売・外食」の6業種で増加した。特に伸びたのは、「メディカル」(前月比3.1%増)、「メーカー」(同1.5%増)、「商社・流通」(同1.5%増)。

 「メディカル」では、年度末のタイミングでCSO(医薬品販売業務の受託機関)やCRA(臨床開発モニター)が2018年度の採用活動を始めたことや、生産ラインの増設に伴う医療機器メーカーの募集があったため、求人数が増加した。

 「メーカー」では、自動車メーカーや部品メーカーで採用が引き続き活発となっている。

 「商社・流通」では、機械部品やIT機器の専門商社の求人数が増えている。

【業種別 求人数増加率(前月比)】
メディカル 3.1%増
メーカー  1.5%増
商社・流通 1.5%増
IT・通信  0.3%増
小売・外食 0.3%増
メディア  0.1%増
サービス  0.5%減
金融    1.2%減

その他   26.4%増
 職種別では、求人数は11職種のうち「営業系」、「企画・管理系」、「技術系(電気・機械)」、「技術系(メディカル)」、「技術系(化学・食品)」、「クリエイティブ系」、「販売・サービス系」、「事務・アシスタント系」の8職種で増加した。

 特に伸びたのは「販売・サービス系」(前月比9.5%増)、「技術系(化学・食品)」(同3.8%増)だった。

 「販売・サービス系」では、運送スタッフの求人数が増加した。宅配大手各社が送料の値上げを行ったことを受けて、法人向けに格安の宅配サービスを提供する会社がビジネスチャンスと捉え採用に力を入れる動きがあったためだ。また、店舗の販売スタッフやコールセンターでも求人数が増えている。

 「技術系(化学・食品)」では、電機・機械メーカーや化学メーカーで生産ラインの拡充や、品質管理に力を入れる企業が多く、製造ラインや品質管理の求人が特に増加した。

【職種別 求人数増加率(前月比)】
販売・サービス系  9.5%増
技術系(化学・食品)3.8%増
事務・アシスタント系2.6%増
企画・管理系    2.0%増
技術系(電気・機械)1.7%増
クリエイティブ系  1.3%増
技術系(メディカル)1.1%増
営業系       0.7%増
技術系(IT・通信) 1.3%減
専門職       1.4%減
技術系(建築・土木)1.5%減

 2018年度の転職マーケットについてパーソルキャリアでは、「2017年度はさまざまな企業で中途採用の募集があり求人数は過去最大級の水準を維持しながら、緩やかに増加した。2018年度においてもこの水準が続いていく見込み」と分析している。
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