2017年9月20日

【海外出張者と駐在員のリスク管理】海外駐在員の身近にある危機 中国湖北省で内装業者を装った麻薬製造組織を摘発

世界中でテロやトラブルが頻発している中、海外出張者と駐在員のリスク管理を今まで以上に徹底していく必要がある。危機管理のプロであるオオコシセキュリティコンサルタンツの廣瀬シニアコンサルタントに、中国湖北省で内装業者を装った麻薬製造組織が摘発された事件の概要と共に考察と対策について寄稿してもらった。

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 中国湖北省で麻薬密造組織が摘発された。

 湖北省武漢市の警察当局は11日、内装業者に扮して麻薬を製造していた麻薬組織を摘発したことを明らかにした。当局は先月下旬、麻薬製造拠点3ヶ所を急襲し容疑者13人を拘束、メタンフェタミンとカフェインを含有した麻薬、麻薬の原料20キロ、麻薬製造装置、手榴弾2個、ピストル4丁などの武器を押収した。

 麻薬製造装置は、重さが約1トンあり、稼働音が大きいことから、装置の下に騒音吸収材を敷くなどして麻薬を製造していたと見られている。

 海外で麻薬の製造法を学んできたメンバーも数人雇われていたとされる。現在までに、製造・販売に関わった13人が逮捕されているが、捜査は依然続けられている。

事件について考察と対策

 隣が過激派の武器製造所だった、テログループのアジトだったと言うことはよくあることである。

 犯人にとっては、準備するためには人から気付かれない場所が必要である。目立たない行動が必要である。これが内装業者を装った理由である。

2015年のパリ同時テロの主犯格の男が、犯行後に潜んでいたアパートで捜索に当たった警察部隊に対して銃や爆弾で抵抗するなど90分に亘り混乱が続いた。テロリストは射殺されたが、現場のアパートは爆弾で一部が破壊されていた。アパート住民にとってはまさかの出来事であった。

 赴任するに当たり、まだ住居を決めてない社員も多い。住宅を選定する際は、少なくても隣はどんな人が住んでいるかくらいは管理人や不動産会社に尋ねてもらいたいものである。

 また、海外で快適に生活するためには、隣人と仲よくすることも大切である。間違っても隣がテロリストのアジトだったと言うことにならないように。


オオコシセキュリティコンサルタンツ 廣瀬幸次 シニア・コンサルタント
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