2017年8月2日

今職場で起きているハラスメント4選

ニュースで耳にしない日のほうが少なくなった「ハラスメント」という言葉。かつては、パワハラ(パワーハラスメント)やセクハラ(セクシャルハラスメント)などに過ぎませんでしたが、今やアカハラ(アカデミックハラスメント)など多岐に渡ります。今回は、職場で今起きいる4つのハラスメントについて解説します。

セクハラは「相手がどう思うか」が重要

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「セクハラ」とは、「時、場所、相手をわきまえずに相手を不快にさせる性的な言動」を意味します。相手の望まない性的言動すべてを指します。つまり、「相手が性的に不快になる言動」はすべてセクハラということですね。

よくセクハラに該当する発言をした後に「そんなつもりはなかった」と訂正する人がいますが、それは通用しません。「相手がどう思うか」が重要なのです。

あなたの職場でこんなことはありませんか?
・女性社員が不快に思っていることに気づいているにもかかわらず、パソコンのスクリーンセーバーにグラビアアイドルの画像を使用している。

・「女なんだからお茶汲みをしろ!」と女であることを理由に特定の行動を強いる

・「あなたに任せたよ」と頼みごとをするたびに、肩や腰をさわる

・相手の身体をなめまわすように見る

・「転勤したくないなら言う通りにしろ」と肉体関係を迫る
これはほんの一例に過ぎません。

親しさを表すつもりの言動であっても、相手は不快に感じているかもしれません。自分の常識をあてはめないことが重要です。

「パワハラ」に遭ったら我慢しない!

「パワハラ」とは、「仕事上の権力の有無を理由として不当に嫌がらせをし、いじめる」ことを意味します。例えば、部長が主任に対して、人格を否定する発言をするケースです。この場合、主任はパワーバランスの関係から、言い返すことはできず、人格侵害を甘受せざるを得ません。

パワハラの判断基準は、「権力を背景としたものかどうか」です。必要以上の叱責や終わった話を持ち出し、ネチネチといじめるのはパワハラに当たる可能性があります。

あなたの職場でこんなことはありませんか?
・物を投げる、蹴るなどして恐怖感を与える

・買い物や送迎ほか私用を強要する

・「バカ」「アホ」「死ね」など明らかに人格を否定する発言をする

・飲み会への参加を強要する

・自分の意のままにならない部下を別の部署に異動させる
パワハラは基本的に上司の性格に帰するものです。パワハラをする人の性格を直そうと思っても無理だと考えたほうがよいでしょう。というのも、人間はそう簡単に変わらないからです。

パワハラ上司に遭遇した場合は、台風が過ぎるのをじっと待つか、ほかの社員と協力してやり過ごす方法を考えるのが得策です。あまりにもひどい場合は人事部に相談するのも一案です。

「アルハラ」は絶対にダメ!

下記の行為はアルハラ(アルコールハラスメント)に該当します。最悪の場合、死に至ることもあるだけに絶対にしてはいけません!
・飲酒の強要
罰ゲームを理由に無理矢理飲ませるなどの行為です。

・一気飲みさせる
早飲み競争を煽り立て、一気飲みを強制すること。

・酔いつぶし
過度に酒を与えて、前後不覚状態に追い込むこと。

・飲めない人への配慮を欠く
お酒が飲めない人がいるにもかかわらず、ソフトドリンクを用意しないことなどを意味します。

・迷惑行為
暴言、暴力、セクハラなど。
大学生を中心に、アルコール関連の死亡事故が頻発しています。

飲み会の場では、お酒との付き合い方を知っている社会人らしい振る舞いをしましょう。

次第に正常な判断ができなくなる「モラハラ」に注意!

パワハラは攻撃的な言動があるだけに気づきやすいもの。しかし、モラハラ(モラルハラスメント)は、間接的に行われることも多く、予防が難しいとも言われています。

フランスの精神科医・イルゴイエンヌ博士によると、職場のモラハラの方法は下記の4つに分けられるそうです。
・孤立化
ほかの社員と関わる仕事を意図的にさせない、コミュニケーションが取れないように仕組むなど。

・仕事の内容を批判せず、人格を攻撃する
揚げ足取りとも思える理不尽な内容で、仕事とは無関係の批判をする。

・正常な感覚を失わせる
モラハラを受けた本人にしかわからないような小さな声で、誹謗中傷を行い、判断力を低下させる。

・仕事を理由に特定の個人を責め立てる
大人数で行った仕事にもかかわらず、特定の個人の責任にする。
モラハラは、パワハラやセクハラと似てはいますが、表面化しにくい傾向にあります。長期間に渡りモラハラを受けると、深刻な精神病にかかる可能性も高くなります。モラハラを発見した場合は、早期解決を図ることが何より重要です。

ハラスメントだと気づかないことも!

パワハラのようなあからさまな暴言はハラスメントだとわかりますが、セクハラやモラハラはハラスメントかどうか判断に困ることもあります。

そんなときはまずハラスメントに関して正確な知識を仕入れましょう。そうすれば、自分がハラスメントを犯すことはなくなりますし、ハラスメントを受けてもすぐに気づくことができます。

ハラスメントは日常的に行われているもの。

自分の身を守るためにもハラスメントについて理解しておきましょう。
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