2012年10月10日

企業組織のグローバル化で求められる人事プロフェッショナル

企業組織のグローバル化が、人事職に求める役割に変化をもたらしている。人事職の求人と転職の状況について、人材紹介会社のヘイズ・ジャパン クリスティーン・ライト代表とルイーザ・ベネディクト シニアマネージャーに聞いた。

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クリスティーン・ライト 代表

人事職ではどのような求人が増えていますか。

 一つは、グローバル企業でマネジメントの経験がある人事プロフェッショナルです。人事の全ての領域を経験し、グローバル人事を担当できる人材の求人が目立ちます。
 背景には、日本企業が海外事業の強化を本格化させ、人事職に求められる役割が大きく変わってきたことがあります。
 日本市場を前提とした企業組織のあり方に変革が求められ、人事職には戦略思考でパートナーシップ、タレントマネジメント、ダイバーシティなどを理解して、新たな企業組織を作り上げていくための経営のパートナーであることが期待されていますが、こうした役割を担える人材が不足しています。
 そこで、人事プロフェッショナルを採用して、変革を推進してもらおうと考える日本企業が増えています。
 また、採用、タレントマネジメント、評価・報酬に関わる業務で専門スキルを持つスタッフも不足しています。労働力人口の減少が進む中で優秀な人材の獲得競争はすでに激しく、日本だけでなく世界中から人材の獲得に動く企業も増え、採用業務は高度化しています。
 そして、獲得した人材を活かすための配置や能力開発、評価・報酬の仕組みも必須です。ビジネスの成長を推進できる人材は多くの企業で不足しており、人材の獲得と定着を実現できるスキルと経験がある人事スタッフに高いニーズがあるのです。

企業の採用基準の変化は?

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ルイーザ・ベネディクト シニアマネージャー

 ヘイズ・ジャパンが持つ人材データベースの85%は日本人で、そのうち90%がバイリンガルです。グローバル企業で活躍している人が多いので、そうした人材を紹介してほしいという日本企業からの相談が多くなりました。
 当社が、250社の人事・採用担当マネジャーを対象に実施したグローバル人材のニーズに関する調査結果では、グローバルなマインドを持つ人材の発掘が難しいと回答した企業が82%に上りました。
 しかし、52%の企業はグローバル人材を社内で育てる施策を行っていないと答えています。グローバル人材の育成が間に合わず、採用を成功させなければならないという切迫感が強まっています。
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