2017年5月24日

派遣先担当者の5割超は、“派遣社員の評価は難しい“

  派遣社員の評価は“必要”と考える派遣先担当者は7割を超えるものの、その評価は難しいとする人は半数を超えていることが、人材サービス産業協議会の調査で分かった。

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 派遣社員を評価することについて、派遣先担当者の21%は「とても必要」、56%は「まあ必要」と答えており、その理由は「派遣社員のモチベーション向上のため」という回答が全体の64%を占めた。

 次いで、「派遣社員の処遇向上のため」(41%)、「正社員登用のため」(28%)が続いた。

 派遣社員の評価は必要だと思う一方、派遣社員を評価することについて、8%が「とても難しい」、47%が「やや難しい」と考えており、その理由として、過半数が「判断・評価基準がないから」と回答した。

 派遣社員に求めるスキルは、コミュニケーションスキルや協調性などの「対人スキル」が、最も多い20%の回答を集めた。続いて、「仕事の正確性・確実性」、「業界知識」など、いわゆる就業基礎力に関する回答が多くみられた。

 派遣社員を評価するうえで重視する基本的なスキルは「まじめさ」、「報告・連絡・相談」、「責任感」をとても重要視していると回答した人が約4割に上り、「まあ重要視している」を加えると9割に上った。

 一方で、「自分の考えを言える力」や「ストレス耐性」「体力」をとても重要視している担当者は2割未満となった。
 処遇向上や正社員登用の際に、特に重要視することとしては「まじめさ」や「報告連絡相談ができること」よりも「責任感」が最も多く、半数を超える結果となった。また、「積極性」や「臨機対応力」なども高くなっている

 派遣社員の処遇向上や正社員化のポイントは「正社員と同様の仕事をしている」との回答が約半数となった。

 処遇向上については、「業務に前向きに取り組んでいる」「業務を改善・効率化してくれる」という積極性を求める回答が続くが、正社員化のポイントとしては、「正社員よりも高度な仕事をしている」という回答が多くみられた。

 派遣社員の必要度を聞くと、53%が「派遣社員がいないと仕事にならない」または「やや仕事にならない」と回答した。職種別では、特にIT系職種でその傾向が強かった。

 派遣社員の正社員登用制度は、65%が「制度あり」、12%は「制度を検討中」という回答となった。この傾向は規模別、業種別(製造・非製造業)でも大きな差は見られなかった。

 派遣社員のために実施していることは、「取組姿勢・態度の評価」が最も多く48%。次いで、「目標設定」(34%)、「達成度の評価」(33%)となった。さらに「評価結果のフィードバック」や「評価に基づく直接雇用」もしている担当者が相当数みられた。

 「今後採用または強化しようと考えていること」については、「目標達成度や評価に基づく正社員・契約社員登用」が他に比べて多くなっており、今後について人材サービス産業協議会では「評価結果を正社員登用等の判断に活用する傾向が強まる」と指摘した。

 調査は、2017年2月17日~19日 派遣社員の評価や教育などに関わる全国の男女20~50代の会社員(経営者、正社員)を対象にインターネットで実施し、824人の回答を得た。
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