2017年6月7日

女性社長は7.69%、“中国”“四国”地域では全県で全国平均超える

 2017年4月末時点の女性社長は企業全体の7.69%となっていることが、帝国データバンクの調査で分かった。

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 女性社長は企業全体の7.69%を占め、10年前の2007年と比較して1.45ポイント、前年の2016年との比較でも0.09ポイントの上昇と、緩やかな増加傾向となった。

 企業が本社を置く都道府県別では、「青森県」が10.33%で最も高く、以下「沖縄県」の10.32%、「徳島県」の10.19%が続き、この3県で女性社長比率が1割を超えた。「中国」「四国」の両地域ではすべての県で全国(7.69%)を上回るなど、総じて近畿以西で女性社長比率が高い。

【都道府県別女性社長比率 上位5県】
1位 青森県 10.33%
2位 沖縄県 10.32%
3位 徳島県 10.19%
4位 佐賀県 9.99%
5位 奈良県 9.45%

 最も比率が低かったのは「岐阜県」の5.09%で、次いで「長野県」(5.71%)、「滋賀県」(5.78%)、「愛知県」(5.96%)と、この4県で女性社長比率が5%台にとどまった。

 年商規模別では、年商「5000万円未満」の女性社長比率が10.62%で最高。以下、年商が大きくなるにつれて女性社長比率は低下し、「100億円以上」では1.36%にとどまった。

 業種別では、「不動産業」の女性社長比率が16.43%で最高となり、以下「小売業」(10.30%)、「サービス業」(10.21%)と続いた。「建設業」は4.69%と最も低く、全業種(7.69%)を3.00ポイント下回った。

 10年前(2007年)および前年(2016年)との比較では、女性社長比率はすべての業種で増加傾向にあり、なかでも「サービス業」は10年前(2007年)よりも2.14ポイント上昇と最大だった。

【業種別女性社長比率 上位5業種】
1位 不動産業 16.43%
2位 小売業 10.30%
3位 サービス業 10.21%
4位 運輸・通信業 6.83%
5位 卸売業 6.61%
 業種細分類別の上位業種をみると、子育てや介護、美容や教育といった生活に根差した業で女性社長比率が高い。なかでも「保育所」は44.70%で突出しており、以下「化粧品小売」の36.52%、「美容業」の34.26%と続いた。

 10年前(2007年)との比較では、「保育所」は4.60ポイント低下、前年(2016年)との比較でも1.89ポイント低下と上位業種のなかでは低下傾向にある。

 この理由について帝国データバンクでは、「ニーズが高い成長分野であることから参入企業が増え、相対的に男性社長の比率が高まってきている」と分析している。

 また、「老人福祉事業」は10年前(2007年)との比較で10.00ポイント上昇と目立った

【業種細分類別女性社長比率 上位5業種】
1位 保育所 44.70%
2位 化粧品小売 36.52%
3位 美容業 34.26%
4位 老人福祉事業 30.07%
5位 老人保健施設 30.04%

 女性社長の出身大学別では、トップは「日本大学」で220人となった。以下「慶応義塾大学」(211人)、「早稲田大学」(210人)と続き、首都圏にキャンパスを構え、学生数の多い大学が目立った。

【出身大学別女性社長数 上位5大学】
1位 日本大学 220人
2位 慶應義塾大学 211人
3位 早稲田大学 210人
4位 青山学院大学 185人
5位 日本女子大学 176人

 調査は、企業概要データベース「COSMOS2」(147万社収録)をもとに、女性が代表を務める上場・非上場企業(個人事業主、非営利・公益法人等除く)について、都道府県別、年商規模別、業種別、就任経緯別、出身大学別に集計・分析した。

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