2016年7月30日

企業経営に欠かせない「人材育成」人が育つ職場の特徴を整理

企業経営に不可欠な要素と言えば「ヒト、モノ、カネ」。近年では、これに「情報」を加える人もいます。最初に「ヒト」が来ているように、企業経営にとっては、人材育成こそ最重要。この記事では、人が育つ職場の特徴について解説します。

目標設定が適切である

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人が育つ職場は、目標設定が上手!多くの企業が取り入れている人事評価制度のひとつが「目標管理制度」。これは、文字通り、目標を設定し、どの程度達成したかによって、評価するものです。

この制度を運用するとき、最も大切なことは、「適切な目標を設定する」ことです。評価される本人に目標設定を任せきりにしてしまうと、達成が簡単な目標ばかりを設定してしまう可能性があります。

そこで、目標設定に欠かせないプロセスとして挙げられるのが「上司との対話」。この対話を通して、現状を把握し、どのような自己啓発が必要か、認識します。

人間は、自分の持っている能力よりも少し難しい仕事を与えられると、やりがいを感じ能力が高まるといいます。逆に、簡単な仕事ばかりだと、モチベーションは上がりません。

従って、目標は少々自分に厳しめに設定するとよいでしょう。もちろん、職場環境にもよるので、上司との対話を繰り返すことも大切です。

助け合える職場環境がある

人が育つ職場には、助け合いの風土があります。困った人がいれば、すぐに声をかけて問題を共有する……。このようなことが意識せずにできる職場は間違いなく人が成長します。

難しい仕事は一人ではやり切れないもの。そんなときに、窮状に気づいて声をかけてくれる同僚(上司含む)がいると、「いつでも相談できる」という安心感が芽生えます。そして、安心感は信頼感にもつながっていきます。

「クレーム電話を受けている」「腕組みをして悩んでいる」「しかめっ面をしている」など同僚の些細な変化に気づき、話しかけることで問題を共有でき、問題解決のスピードアップを図ることもできます。また、複数人で解決をすることによって、ノウハウが溜まる速度も早くなっていくでしょう。

「報連相」を徹底している

「報連相」は、社会人の基本動作ですが、思った以上に身についていないようです。メールを受信したら些細なことでも折り返す、失敗があればすぐに報告するなど「報連相」が必要な場面は山ほどあります。

「報連相」がスムースにいくようになると、まず人間関係がよくなります。また、隠し事ができない状況のため、事故が起きにくくなります。

上司は相談を受ける機会が増え、担当者が現在何を考えているかよく知ることができます。こうした相談が繰り返されると、適切な目標設定にもつながり、人材が育ちやすくなります。

成果を共有し、ノウハウ化できる

人が育つ職場は、成功事例を共有しています。営業部門に所属するAさんが「100万円成約した」と想像してください。このとき、Aさんが成約に至ったプロセスを共有化することが極めて重要です。

営業部門など個人の力量が試される職場の場合、営業ノウハウを人に話したがらない人もなかにはいます。しかし、それでは会社としての力は一向に高まりません。

アポイントメントから商談、クロージングまでどのような行動を取ったのか、部門でぜひ共有し、可能ならば文章化しましょう。この資料をもとに、会議ではディスカッションを行い、成功事例として皆で共有するのです。

こうすることによって、たとえ新入社員であっても、熟練営業マンのノウハウを学ぶことができます。ノウハウがあれば、「明日からやってみよう!」とモチベーションアップにもつながるでしょう。

互いに刺激し合える職場環境が重要

人が育つ職場の社員は、互いに刺激し合っています。よく会社案内などに書かれている文言、それは「飲み会が多く、仲の良い会社です!」。もちろん、仲が良いのはとても素晴らしいことですが、その“中身”が実は重要です。

会社によっては、この仲の良さをはき違えているケースがあります。会社は、当然のことですが、学校ではありません。友達のようなワイワイするだけの仲の良さは、むしろ邪魔でしょう。

会社における「仲の良さ」とは、是々非々で議論でき、仕事に熱中した結果、相互に認め合えることを意味します。

「頑張れ!」と言わない

日本人はよく「頑張れ!」と言いますが、言われた本人は「何を頑張ればいいかわからない」状況にしばしば追い込まれます。

「頑張れ!」ほどあいまいな言葉はありません。頑張る内容を具体的に伝えないと間違った努力をしてしまう可能性もあります。

人が育つ職場は、上司が具体的かつ詳細にミッションを説明しています。こうすることで、本人の理解度もモチベーションも高まります。また、相談しやすい環境づくりにも一助にもなるでしょう。

「人が育つ職場」づくりはコミュニケーション次第

人は一人で働いているのではありません。案外、このことに気づいていない人が多いのではないでしょうか。だからこそ、「報連相」さえできないのです。

コミュニケーションがスムースな職場は、活気にあふれ、社員間の会話も実のある内容ばかり。たとえ難しい仕事であっても、相談できる環境があることから、チャレンジ精神も高まります。仕事をするなら、こういった職場に身を置きたいものです。
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