2016年10月18日

上半期の倒産は8年連続で減少、1990年度以来の低水準

 東京商工リサーチの調べによると、今年度上半期の企業倒産が1990年度以来の低水準となったことが分かった。

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 負債額1000万円以上の今年4~9月の企業倒産件数は4217件で、前年同期に比べ3.89%減だった。上半期としては8年連続の減少で、近年ではバブル期の1990年度(3070件)に次ぐ少なさだった。

 負債総額は6626億4900万円で、前年同期に比べ29.22%減で上半期としては2年ぶりに前年同期を下回った。年度上半期では1989年度(6696億700万円)以来、27年ぶりに7000億円を割り込んだ。

 負債10億円以上の倒産は94件で、こちらも1989年度(82件)以来、27年ぶりに100件を下回った。

 倒産件数を産業別に見ると、サービス業他が1112件(前年同期比2.96%増)で、上半期としては2年ぶりに前年同期を上回った。内訳をみると、学習塾(12→21件)、自動車整備(30→47件)、労働者派遣業(31→35件)などで増加が目立った。

 これに対し、建設業は806件(前年同期比4.72%減)で、上半期としては2009年度以来、8年連続で前年同期を下回った。また、小売業は582件(同0.68%減)で上半期としては4年連続で減少した。

 製造業が584件(前年同期比13.2%減)で7年連続の減少、卸売業は655件(同3.5%減)で4年連続の減少、不動産業は140件(同0.7%減)で2年連続で減少した。

 倒産件数を地域別に見ると、北陸(109件、前年同期比13.5%増)と中国(184件、同2.7%増)が上半期としては5年ぶりに増加に転じた。また、東北でも171件(同16.3%増)で、2年ぶりに前年同期を上回った。

 上半期の負債額上位の倒産は次の通り(金額は負債額)

1.山梨県林業公社(山梨、森林整備・分収造林事業)261億2000万円
2.吉田ゴルフ開発(鹿児島、ゴルフ場経営)166億8700万円
3.芝管財(東京、ブロイラー・食肉販売)140億円
4.伊豆ゴルフ開発(東京、ゴルフ場経営)100億円
5.ハイエリア(大阪、マンション分譲販売)92億7000万円

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