2015年1月10日

2015年 企業の人材需要と採用の課題-売り手市場化で内定辞退続出か

採用スケジュールが変わった新卒採用、人材不足が慢性化しつつある中途採用、非正規雇用のアルバイト・パート、人材派遣でも採用できない状況が続いている。2015年の日本の雇用情勢と企業の人材採用数の予測を、企業の人材採用を支援する主要人材コンサルティング会社100社を対象にアンケート調査で聞いた。

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日本の雇用情勢

 2015年の日本全体の雇用情勢について最も多かった回答は「やや良くなる」(47%)、次いで「良くなる」(25%)であった。良くなるとする予想は合わせて7割を超える高水準となっており、改善傾向が続いている。一方で25%が「横ばい」との見方を示している。
 悪くなるという回答は、「やや悪くなる」が3%で、「悪くなる」は無かった。しかし、2014年の前回調査では「やや良くなる」が55%、「良くなる」が39%で合わせて9割以上が雇用情勢が良くなると回答しており、比較すると22ポイントの大幅な落ち込みとなっている。
 消費増税後の経済成長の鈍化で景気動向の不透明感が増していることが主な要因と考えられる。人材業界最大手のリクルートキャリアの水谷智之社長は、「景気動向の影響を受けつつも人材ニーズは堅調に推移する。人手不足感の高まりに加えて、“グローバル”“次世代”などをキーワードとした人材の採用も一層強まる」と予想している。

新卒採用

 2016年3月卒を対象とする採用活動からスケジュールが変更になる新卒採用は、最多が「やや増加」(42%)、次いで「増加」(36%)となり合わせて約8割が増加傾向と予想し高水準である。
 しかし、前年調査では「やや増加」(52%)、「増加」(35%)と合わせて87%が増加傾向と回答しており、9ポイントの減少となった。その一方で前年はゼロだった減少が、「やや減少」で8%と急増している。「横ばい」は14%で昨年の13%とほぼ同水準だった。
 新卒求人サイトを運営するマイナビの浜田憲尚専務取締役は「選考活動時期が、(学生の)卒業までの期間が4カ月短くなることで、企業の採用意欲が高いにもかかわらず、既卒未就労者の増加が懸念される」とコメントしている。
 採用スケジュールが短縮化することによって企業と新卒学生のマッチングが十分に行われず、結果として採用数の減少につながるのではないかとの見方が挙がっている。
 初めての採用スケジュールで、企業側は手探りで採用活動を進めざるを得ない状況だ。特に知名度が低いBtoB企業、中堅・中小ベンチャー企業の採用は苦戦が予想される。
 また、選考期間が短縮されるために内定が集中し、辞退者が続出しそうだ。これまでの採用手法では採用数の確保が難しいため、インターンを含め様々な採用手法を立体的に活用しなければならないだろう。
 その一つとして、より確実な採用数確保を求めて新卒紹介サービスを利用する企業も急増しているようだ。

中途採用

 景気動向の影響を受けやすい中途採用では、「増加」(39%)、「やや増加」(39%)が同数で約8割が増加を予想する結果となっている。
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