2015年10月10日

ランスタッド 猿谷哲社長 採用競争力を高めるにはブランディング強化が重要に

有効求人倍率が近年にない高い水準になるなど、企業の人手不足は深刻になっている。企業が人材を確保していくための課題や必要な人事施策などについて、総合人材サービス会社ランスタッドの社長に就任した猿谷哲氏に聞いた。

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猿谷 哲 代表取締役社長 兼 COO

1975年群馬県生まれ。高崎経済大学経済学部を卒業後、日興証券に入社し営業を担当。退職後、富士アウトソーシング(現ランスタッド)に入社、製造業一般派遣の営業担当として人材業界でのキャリアをスタート。営業企画部門などを経て、2013年に首都圏本部長、14年に取締役、15年1月に取締役副社長、同年10月に代表取締役社長兼COO就任。

企業の人材戦略の課題をどのように考えていますか。

 アベノミクスによる景気改善の影響もあって、各社とも人材確保に苦労している状態だと思います。人材の採用だけではなく、いかに従業員のロイヤルティーを高めて定着を図っていくかが大きな課題となっています。
 そのような環境下で、あらゆるビジネスがグローバル化している関係から、国内だけでなく世界の中でどう競争力を高めていけるのかに目線が移っています。
 しかし一方で、人員増でコストを増やせないというジレンマも抱えており、いかに有能な人材を確保して、どう生産性の向上につなげていくのか、難しい舵取りを迫られているのではないでしょうか。

企業を成長させる人材戦略を実現するために必要なことは?

 この先、労働力人口は次第に減少していくことが確実視されていますが、人材を確保するためにその企業の魅力を働く人たちにどのように伝えていくのかがこれまで以上にポイントになります。
 いくら魅力的な企業であっても、それを人材市場に知らせていかなければ採用の競争力は高まりません。その際に理解しておくべきなのは、単純に募集費やマーケティングコストに投資すれば人が集まるという時代はすでに終わっているということです。
 いかに他社と差別化して自社の魅力を求職者にしっかりと届くメッセージとして発信できているかが大切で、同時に企業の内面もその「魅力」に見合うよう整えていくことが人材戦略を実現するために求められていることだと思います。
 いかにしてメッセージを届けるか、そのためには雇用主としての自社のイメージ、つまりエンプロイヤーブランディングの強化がより一層重要になっているのです。

企業のブランディングを高めるためにどのように支援していますか。

 今までは企業視点で求人を求職者に売り込んでいくという時代でしたが、今後は求職者がどのように企業を見ているのかを理解し、訴求することが大切であると考えています。
 その点、当社が行っている「ランスタッドアワード」は、他の人材会社にはないエンプロイヤーブランドの向上にフォーカスしたユニークなコンテンツです。
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