2008年6月30日

大卒予定者の7割が内定獲得 新卒採用 次の一手は?

5月~6月にかけて続出する内定辞退は採用担当者のここ数年の悩みのタネになっている。また大手企業の大量採用によって、新卒採用枠を充足できない中堅企業も多い。また、中小企業に至っては、新規学卒者を採用できない企業も多く、あきらめムードも漂う。7月以後の新卒採用の方策を取材した。

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GW明けから内定辞退者が続出

 2009年3月大学卒業予定者の就活が終盤に差し掛かりつつある。
 「毎年、ゴールデンウィーク明けのこの時期から、内定辞退が何人出るのか、胃の痛い日々が続きます」と頭を悩ますのは、中堅のIT企業の人事採用担当者だ。
 業績は堅調で、業務内容も独自性が高く、会社の将来性も申し分ないが、大手企業ほど知名度がないために、ここ数年内定辞退が続出するようになった。
 リクルートが5月22日に発表したレポートによれば、ゴールデンウィーク明けの5月7日~11日時点で、就活大学生の約7割(69.9%)が内定(内々定)を獲得、内定企業に入社する意思があると回答した学生は約6割(58.2%)に上っている。さらに、「就職活動を終了する」と回答した学生は約半数(48.6%)を占めた。
 また、ディスコの調査では重複内定社数は前年に比べ、2.2社から2.1社とわずかに減少したものの、内定率・重複内定社数ともに高水準だ。
 内定辞退が出たり新卒採用枠を充足できない企業は、引き続き、募集のための媒体広告を継続して掲載するか、合同説明会に参加することになるが、7月以後は当然、反応が悪くなる。

自信を失った学生をサポート、昨年は3000人が採用決定

 この時期の学生について岡崎仁美リクナビ編集長は、「考えすぎて自分では整理がつかない状態に陥っている学生や何を直せばよいか分からず自信を失っている学生が増えてくる」と分析する。
 新卒採用第2ラウンドでは、カウンセリング機能を重視した成果報酬型のサービスが注目されている。
 リクナビでは、06年から本格スタートさせた「就活2ndステージ」を今年も7月から開設する予定だ。通常の媒体広告と大きく違う点は、ジョブチアリーダーと呼ばれるコーディネーターが、学生の就活の悩みにメールや電話で相談に応じるサポートだ。
 登録後、電話でこれまでの就活の状況を確認し、同時に登録者専用のウェブページ(PC&モバイル)を開設する。その後は、ジョブチアリーダーと相談しながら、企業を紹介していくという流れだ。
 企業側には匿名でプロフィルが紹介され、企業と学生双方の合意で面談が決まる。企業と会うときに気をつける点などをジョブチアリーダーがアドバイスするので、学生は自信をつけて面接に臨めるという。
 昨年は、学生約3000人の採用が決定した。利用企業の1社当りの採用数は約2人だが、大量採用を行う企業もチャネルの一つとして利用するケースが増えているという。料金は成功報酬で、内定が確定した時点で1人につき45万円を支払う。
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