2020年11月16日

現場マネージャー層の約6割は、キャリア自立の重要性を感じていない

 キャリア開発支援などを手掛けるライフワークス(東京・港、梅本郁子社長)によると、人事部門の9割弱が従業員キャリア自律の重要性を実感しているにも関わらず、現場マネージャー層では6割の人が感じていないことが明らかとなった。

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 従業員のキャリア自律の重要性をどのくらい感じているかと聞くと、「強く感じている」と「やや感じている」を合わせた度合いは、人事部門が89.3%、経営層が73.3%と高い。一方、現場マネージャー層は38.7%とその重要性をあまり感じていなかった。

 従業員個人に対するキャリア自律支援施策の実施状況は、「既に実施している」と「実施を検討している」のいずれも、最も回答が多いのは「上司と部下による1on1」(実施48.0%、検討32.0%)だった。次に多いのは、「上司によるキャリア面談」(実施41.3%、検討29.3%)。

【既に実施している、キャリア自立支援施策】
上司と部下による1on1 48.0%
上司によるキャリア面談(人事評価面談除く) 41.3%
人事部門による面談 38.7%
社内のキャリアコンサルタントによる面談 33.3%
メンターによる面談 30.7%
社外のキャリアコンサルタントによる面談 20.0%

【実施を検討している、キャリア自立支援施策】
上司と部下による1on1 32.0%
上司によるキャリア面談(人事評価面談除く) 29.3%
社内のキャリアコンサルタントによる面談 25.3%
社外のキャリアコンサルタントによる面談 22.7%
メンターによる面談 22.7%
人事部門による面談 20.0%

 従業員個人に対するキャリア自律支援施策の目的について、従業員に「十分に伝わっていると思う」と「ある程度伝わっていると思う」の合計は34.7%、「あまり伝わっていないと思う」と「伝わっていないと思う」の合計は65.3%だった。

 上司がキャリア自律の重要性を「感じていない」と回答した人に絞り込み、施策の「実施・検討中」の状況を見ると、「上司と部下の1on1」が82.2%と最も割合が高く、次いで「上司によるキャリア面談」が69.0%だった。

 ライフワークスでは現状について「回答者は“現場マネージャー層”がキャリア自律の重要性を感じていないと捉えている。にもかかわらず、既に実施中、実施を検討している施策として挙げられたのは“上司による支援(キャリア面談や1on1)”だった」と指摘。

 今後については「上司による部下のキャリア自律支援を行うためには、“上司がキャリア自律支援の重要さを理解すること”、“適切な面談スキルなどを習得すること”といったことが課題」としており、上司の支援力の改善は部下のキャリア自律のためのカギになると指摘する。

 調査は、2020年10月20~23日、企業の人事、人材育成に関わる部門の人を対象にインターネットで実施し、75人の回答を得た。
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