2015年6月30日

アシスト 伊賀光映 人事企画課主任 「体感型インターンシップ」で挑戦する気概のある学生を見出す

システムの導入から運用開始後も継続して技術的支援を行うなど、きめ細かなサポート体制で顧客の課題解決に貢献するアシスト。「人」が唯一かつ最も重要な経営資源と位置づけて“人財”の採用に力を入れている。同社で採用を担当する伊賀光映氏に、採用に対する考え方や取り組みなどを聞いた。

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伊賀 光映 経営企画室人事企画課主任

社員に求める能力や採用に対する考え方を教えてください。

 当社は、「パッケージ・インテグレーター」として世界中の優れたソフトウエアを発掘し国内で販売しています。

 最適なソフトウエアとサービスを組み合わせで、お客様が実現したいことをシステム面からご支援することで、お客様に確実な成果を上げていただくことが重要と考えています。
 そのために、システムの導入から運用開始後も継続して技術的支援を行うなど、きめ細かなサポート体制をとっています。

 ビジネスの変化が激しい中で、徹底的な顧客目線とヒアリングによる提案やサポートを行うため、社員には高いコミュニケーション能力が求められます。
 採用については、企業理念を文書化した小冊子「哲学と信念」でも触れられている通り、「有能で行動力があり意欲的、自己の向上を望む人」「周囲の人に丁寧で温かく、思慮深く、役に立ち、気が利き、正直な人」「積極的な人」「チームプレイヤーである人」「結果を重視する人」「コンピュータ・ソフトウエアの商売に興味のある人」という6つの要件を満たした人財を求めています。

 この企業理念に共鳴してもらえる方々に大いに才能を発揮いただき、私たちと共に10年後、20年後のアシストで活躍してほしいと考えています。

新卒採用の状況や強化している取り組みを教えてください。

 アシストグループには、今年34人の新入社員が入社し、来年は約40人の入社を予定しています。

 学生の募集については、意識の高い学生ほど就職ナビサイト以外で企業を探すケースが増えてきているため、さまざまな就職イベントに参加することによって当社のことを知ってもらう機会を増やしています。
 さらに、以前から継続的に実施している「サポーター制度」により、社員と学生との座談会や個別面談を和やかな雰囲気の中で行い、当社のことだけでなく学生の就職活動全般の相談にも応えています。
 
 既に同制度により入社した社員が多数在籍しており、後輩にも同様にサポートをした上で入社してもらいたいと自発的に採用活動に取り組んでくれています。
また、採用プロジェクトに参加している現場社員だけでなく、それ以外の社員も積極的に協力してくれており、非常に良い循環が生まれています。

 新たにインターンシップの取り組みにも挑戦しました。具体的には「経営体感型インターンシップ」と「ビジネス・コンテスト」の2つを実施しています。
 1つ目の「経営体感型インターンシップ」は、2日間で当社の現状と過去の経営におけるターニングポイントを体感してもらいながら、学生に「経営者の視点と決断」を追体験してもらうことで、当社の強みや重視している考えの理解を深めてもらう機会としました。

 その上で10年後を見据えた新規事業を考案してもらい、単なるアイデアコンテストにならないよう、「なぜアシストが行うのか」を追求しています。
 2つ目の「ビジネス・コンテスト」は、「経営体感型インターンシップ」を踏まえ、チームで約2カ月間のフィールドワークにより次の10年間の発展につながる新規事業をまとめる内容となっています。

 3C分析やバリューチェーン分析などの各種フレームワークについての講義も行い、本格的な事業分析に基づく、実践さながらの内容です。最終的には、集大成としての発表を当社社長や役員に向けて実施してもらっています。

新卒採用ではインターンシップに力を入れる企業が増えています。

 インターンシップに力を入れる理由の1つは、当社のビジネスは会社説明会などだけでは理解を深めてもらうことが難しいという点があります。

 多かれ少なかれどの業界も同様ではありますが、IT業界は特に流れが早い業界です。あえて先の見えない厳しい現状もあることを知ってもらうことで、そこに挑戦する気概のある学生を見出したり、そのように成長してもらうことにつながると考えています。
 もう1つの理由は、入社後3年以内の離職率の高さが問題となっている昨今、就活生と採用企業とのミスマッチをなくし、学生にとっても、企業にとっても、ベストな相手を見つけられるような取り組みを推進したいとの思いからです。

 当社の離職率は現状かなり低いのですが、理念や人・風土に支えられている面も大きく、ミスマッチ防止の取り組みは強化・継続が必要と考えています。
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