2011年2月10日

グローバル人材の獲得へ採用プロセスの見直しを ヘイズ アリスター・コックスCEO

英ロンドン市場に上場し、日本をはじめ世界30カ国の主要都市に拠点を展開する人材サービス会社のヘイズCEOのアリスター・コックス氏が、このほど来日した。そこで、同氏に企業の人材マネジメントの課題と経済危機後の世界の人材市場の状況、同社の日本における今後の事業展開を聞いた。

 (7813)

アリスター・コックス CEO

【プロフィル】
ブリティッシュ・エアロスペース軍用機部門でキャリアをスタートした後、マッキンゼーのコンサルタントとしてエネルギー、消費財、製造分野で手腕を発揮。英セメント会社ブルーサークル社リージョナルディレクターとしてアジア事業を統括。英IT通信・バックオフィス処理サービスプロバイダXansa社CEO。ヘイズ・ブループでアジア地域の経営を手掛け、2007年9月より現職。英サルフォード大学航空工学学士号、米スタンフォード大学経営学修士号(MBA)取得。

日本の人材マーケットの動きをどのように見ていますか。

 今回の不況は、その深刻さや世界の全ての地域が打撃を受けたという意味で、私たちが経験した中で最も厳しいものであったと思います。
 1年ほど前から景気回復のサイクルに入っていますが、興味深いのはアジアが先導役となっている点です。これまでは米国が世界経済の先導役であったわけですが、これは初めてのケースで、当社もアジアへの投資を最初に再開しました。
 日本では、業種による違いはありますが、金融は急速に回復し、情報通信やテクノロジー領域も伸びています。製薬は不況時も堅調でしたが引き続き底堅い動きです。
 スキルのある人材が不足している状況で、候補者には複数の企業からオファーが出ることもあり、同時に勤めている会社からのカウンターオファーも見られます。1年前に比べると、劇的な状況の変化で、日本でのビジネスは明るい兆しが見え始めてきたように感じます。

日本企業ではグローバル人材の採用が課題となっています。

 日本企業に限ったことではなく、グローバルに活躍できる人材の採用は難しく、世界中の企業が懸命に取り組んでいます。
 日本ではここ数年、若い世代が大きく変わってきているようです。数年前であれば留学したり、多国籍企業で仕事をして経験を積むことを良しとする意欲があったわけですが、そのような人材が少なくなっています。海外のトップ大学に入る日本人留学生の人数も低下しています。
 その一方で、日本企業は海外進出に当たって、語学力や海外での経験を必要としているわけですが、そのような日本人がなかなか見つけられないという状況にあるのだと思います。

日本では失業率が過去最悪の水準で、雇用情勢は深刻です。

 日本は非常に興味深いチャレンジに直面していると言えます。これから日本は世界で最も急速な労働力人口の減少を経験するわけです。
 「能力のある人材の不足、特に国際的な経験を持つ人材の不足」「若者の内向き志向」「労働人口の減少」という状況を、日本企業ひいては日本の社会全体がどのように解決していくのか、世界が注目しています。
53 件

この記事が気に入ったら
「いいね!」しよう

日本人材ニュース|人材採用と人材育成の人事専門誌

関連する記事

【サプライチェーンの中途採用】調達戦略見直しで、バイリンガル・経営戦略の知識を備えた人材に需要

【サプライチェーンの中途採用】調達戦略見直しで、バイリンガル・経営戦略の知識を備えた人材に需要

ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン マーク・ブラジ マネージングディレクター
人材紹介会社のヘイズがリクルートメント・インターナショナル・アワードを2年連続受賞

人材紹介会社のヘイズがリクルートメント・インターナショナル・アワードを2年連続受賞

 外資系人材紹介会社ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン(東京・港、マーク・ブラジ マネージング・ディレクター)は、英国Recruitment Internationalが主催する「Recruitment International Awards 2016」(リクルートメント・インターナショナル・アワード)で、採用アウトソーシング部門の最優秀賞を2年連続で受賞した。
スキル不足の企業が人材育成を強化 求人ではジュニアレベルの候補者への注目度高まる ヘイズ・ジャパン採用動向レポート

スキル不足の企業が人材育成を強化 求人ではジュニアレベルの候補者への注目度高まる ヘイズ・ジャパン採用動向レポート

 人材紹介のヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン(東京・港、マーク・ブラジ マネージング・ディレクター)は、2016年4月~6月期の採用動向レポートを発表した。レポートの中で、社員のスキル不足に直面する企業が積極的に社員教育に取り組み、自ら人材を育成しようとし始めており、求人では今後ジュニアレベルの候補者への注目度が高まると指摘している。
職場における女性社員の不平等感根強く ヘイズ・ジャパン意識調査

職場における女性社員の不平等感根強く ヘイズ・ジャパン意識調査

 日本の企業では賃金や活躍の機会に対する職場における女性の不平等感が根強いことが、国内でグローバルな人材紹介事業を運営するヘイズ・ジャパンが社会人を対象に実施した「ジェンダーダイバーシティー意識調査」の結果から分かった。
【外資系企業の中途採用動向】人事関連業務を包括的に管理できるプロフェッショナルに強い需要

【外資系企業の中途採用動向】人事関連業務を包括的に管理できるプロフェッショナルに強い需要

ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン ジョナサン・サンプソン マネージング ディレクター

この記事のキーワード

この記事のライター

編集部(インタビュー担当) 編集部(インタビュー担当)

サイト会員限定記事

セミナー・イベント

プレスリリース