2016年7月23日

新卒採用で“性格面”と“能力面”で重視された選考基準は?

2016年の新卒採用で特に企業が重視したのは「コミュニケーション力」「協調性」「積極性」などであったことが、人事労務分野の民間調査機関の産労総合研究所(東京・千代田、平盛之社長)の実施した調査で分かった。

 (20806)

2016年4月に入社の新卒者の採用にあたって“性格面”でとくに重視したのは「協調性」45.0%、「積極性」43.3%がともに4割台でトップ。次いで「行動力」26.8%、「明るい」24.1%、「責任感」18.6%と続いた。

 従業員規模や業種別での違いはあまりみられなかったが、従業員の平均年齢別にみると平均年齢40歳未満の企業では「積極性」が51.2%、40歳以上の企業では「協調性」が52.0%とそれぞれ過半数となるなど違いが出た。

 ほかにも40歳未満の企業は「明るい」(27.9%)や「行動力」(31.4%)を重視し、40歳以上企業は「責任感」(21.6%)、「柔軟性」(12.8%)を重視している傾向があった。

【とくに重視する人材要件“性格面”】
1位 協調性 45.0%
2位 積極性 43.3%
3位 行動力 26.8%
4位 明るい 24.1%
5位 責任感 18.6%

 “能力面”で重視した1位は「コミュニケーション力」で79.3%と、2位の「問題解決力」30.3%の2倍以上となった。こちらは規模別、業種別、平均年齢別でみても大きな違いはみられなかった。

【とくに重視する人材要件“能力面”】
1位 コミュニケーション力 79.3%
2位 問題解決力 30.3%
3位 チャレンジ力 28.3%
4位 基礎学力 25.5%
5位 持続力 10.3%
 2016年4月に入社の新卒者の採用活動を行なっていた企業は96.3%。学歴別では、大学院卒を採用した企業は49.1%、大学卒を採用した企業は91.9%、短大・高専・専門学校卒を採用した企業は41.8%、高校卒を採用した企業は47.7%だった。

 前年度と比べて採用人数が増えた企業は40.1%、「ほぼ同じ」とした企業は35.6%、「減った」企業は24.3%だった。従業員1000人以上の大企業では過半数(52.4%)が「増えた」と回答している。

 経団連の「採用選考に関する指針」に対する対応は、「基本的には指針を遵守」44.7%、「遵守の方針だったが途中で対応を変更」18.8%、「最初から指針を意識せず活動」33.0%となった。

 従業員1000人以上の大企業では「遵守」が過半数(51.5%)となったが、「途中で変更」も2割(21.4%)あった。従業員299人以下の企業での「遵守」派は5割(50%)だった。

 調査は、2016年1月~3月、上場企業と産労総合研究所の会員企業から任意に抽出した約3000社を対象に郵送によるアンケートで実施し、回答のあった296社を集計した。(調査項目ごとに無回答があるため、それを除いて集計)
2 件