2019年11月13日

2019年10月の転職求人数は前年比5.7%増、転職希望者数は4.6%増 パーソルキャリア調べ

 パーソルキャリアがまとめた「doda転職求人倍率レポート」によると、10月の転職求人数は前月比0.6%増、前年同月比5.7%増、転職希望者数は前月比7.7%増、前年同月比4.6%増だった。求人数は2カ月連続で調査開始(2008年1月)以来の最高値を更新した。

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 転職求人倍率は前月比0.17ポイント減、前年同月比0.03ポイント増の2.52倍だった。

 10月の求人数は、下半期に採用予定の求人を一括して出す企業があったため、前月比0.6%増と増加し、2カ月連続で調査開始(2008年1月)以来の最高値を更新した。一方、転職希望者は、年末での退職を目指して転職活動を始めた人がいたことも増加の要因となり、前月比は増加した。

 求人数、転職希望者数ともに増加したが、求人数の増加幅を転職希望者数のそれが上回ったため、求人倍率は前月から0.17ポイント下降する結果となった。

 転職市場の動向についてパーソルキャリアでは「転職市場の状態は引き続き良いままだが、前年同月比での求人数の増加率は鈍化している」と指摘した。

 業種別にみると、求人数の前月比は8業種(その他を含まない)のうち「メディカル」、「商社・流通」、「サービス」の3業種で増加した。特に伸びたのは、「メディカル」(前月比4.4%増)、「サービス」(同1.9%増)。

 「メディカル」では、CSO(医薬品販売業務の受託機関)でMRの求人数が増えており、他業界の営業経験者も歓迎している。また、医療機関や製薬会社が業務の効率化を図り、付随業務を外部へ委託する動きが強まっているため、医療機関や製薬会社に対してサービスを提供する企業の求人数が増加している。

 「サービス」では、建設・不動産領域の求人数の増加が顕著で、ゼネコンやハウスメーカー、不動産仲介で特に採用が活発となっている。また、エネルギー関連企業の求人数も増えており、電力自由化にともない電力小売事業者が事業拡大を図っていることや、残業時間の抑制など働き方改革を進めるため、保守運用の現場で増員を行っていることが増加の要因となっている。

【業種別 求人数増加率(前月比)】
メディカル 4.4%増
サービス  1.9%増
商社・流通 0.8%増
小売・外食 増減なし
メーカー  0.3%減
金融    0.4%減
IT・通信  0.7%減
メディア  2.0%減

その他   5.0%増
 職種別では、求人数の前月比は11職種のうち「技術系(IT・通信)」、「技術系(電気・機械)」、「クリエイティブ系」を除く8職種で増加した。特に伸びたのは、「技術系(メディカル)」(同3.9%増)、「技術系(建築・土木)」(前月比3.8%増)。

 「技術系(メディカル)」では、医療機関や製薬会社に対してサービスを提供する企業で採用が活発化しており、医療・看護に関連する仕事の求人が増加した。前年同月に比べると、技術者派遣の採用が落ち着いたため求人数は減少しているが、10月に求人数が増え、回復基調にある。

 「技術系(建築・土木)」では、引き続き施工管理の採用が活発となっている。加えて、プラントの保守運用の求人も増加傾向がみられる。前年同月比をみると33.2%増で、求人の増加率が最も高い職種となる。

【職種別 求人数増加率(前月比)】
技術系(メディカル)3.9%増
技術系(建築・土木)3.8%増
事務・アシスタント系3.5%増
技術系(化学・食品)2.4%増
販売・サービス系  1.2%増
営業系       0.8%増
企画・管理系    0.8%増
専門職       0.7%増
技術系(IT・通信) 0.4%減
技術系(電気・機械)0.9%減
クリエイティブ系  1.3%減

 今後の転職市場についてパーソルキャリアでは、「9~10月にかけて求人数は2カ月連続で最高値の更新が続いたが、増加率はわずかで、高止まりしている。11月以降も求人数は緩やかに増加する見込みだが、中途採用が非常に活発化した昨年、一昨年と比べると、やや潮目が変わってきている」と分析する。
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