2019年1月18日

2019年重要テーマ 分野別サービス紹介

2019年は働き方改革の本格的始動をはじめ、企業のグローバル化や売り手市場における採用活動、さらには社員へのメンタルケアや研修・評価管理の充実など、人事担当者が取り組むべき課題は山積みだ。これらの課題解決を支援する、今後さらに注目されるサービスを提供している企業に対し、取材を行った。

 (23347)

【採用を支援する人材分析サービス】シングラー/人材分析に基づく採用活動で、採用成約率を大幅向上

 採用において売り手市場は継続しており、思うように採用目標を達成できず悩む企業も多い。

 シングラーの「HRアナリスト」は採用候補者を分析することで、採用成約率と辞退率の改善を支援するクラウド型人材分析ツールだ。事前に候補者にアンケートへ回答してもらうことで、タイプやニーズ、思考パターンなどの分析結果とともに、面接時にどのようにアプローチすればよいかが分かる。また社員にもアンケートを実施してタイプを知ることで、より候補者と相性の良い現場面接官を配置することができる。

 実際に同サービスを導入している企業からは「現場面接官が面接で候補者に対し動機付けができるようになったため、採用率が向上している」「事前情報に基づいて面接が行えるのでやりやすい」と好評だ。

 今後は採用時に取得したデータを、人材配置や組織コミュニケーション強化に活用し、定着率向上を図るシステムを開発する予定だ。
候補者を8タイプに分類し、特徴や行動特性を出力

候補者を8タイプに分類し、特徴や行動特性を出力

【外国人社員向け研修サービス】One Terrace/実践的な研修プログラムで、外国人社員の定着を促す

 企業のグローバル化が進み、外国人材の活用が重要性を増してきたが、定着に課題を抱える企業は多い。

 One Terraceの「グローバルダイバーシティ研修」は、外国人社員の定着を促す日本企業向け研修サービス。グローバルやダイバーシティに豊富な知見を持つ講師が、階層別・対象別に細分化した実践的な研修プログラムを提供することで、外国人材の定着における課題を解消する。

 同社の起点は外国人材紹介業であるため、現場の課題を明確に理解しており、企業のダイバーシティ度合いや現状の課題を分析したうえで、段階に応じた的確なプログラムを提案できる。

 実際に研修を受けた企業では外国人社員の意欲が向上し、マネジャー層では人事評価の手法が実践的にわかり、外国人材の活用に対する社内の意識が変わったという。

 今後もグローバル経営やダイバーシティ経営を推進し、組織変容を目指す企業へ継続的な支援を行う。
同社の研修は戦略浸透、職場マネジメントの一環

同社の研修は戦略浸透、職場マネジメントの一環

【メンタルヘルスを学ぶ研修動画サービス】メンタルヘルステクノロジーズ/オンラインでメンタルヘルスケアを学び健康経営を促進

 メンタル疾患を抱える社員は年々増加傾向にあり、休職者の対応に追われる光景をよく目にする。

 メンタルヘルステクノロジーズは企業の健康経営を促進するITサービス「ELPIS」シリーズの第1弾として、オンラインでメンタルヘルス・ハラスメントを学ぶ「ELPIS-eラーニング」の提供を開始した。研修受講者はオンラインにて、いつでも自由にメンタルヘルスやハラスメントについて動画で学ぶことができる。

 カリキュラムは新入社員から人事・経営陣まで多様な階層に向けて用意されており、社員はストレス回避のセルフケアを学び、人事や経営陣はマネジメント方法について学べる。初期費用はかからず、1人につき月額200円と低価格で導入できるのも魅力の一つだ。

 同社は子会社Avenirとの連携による産業医の紹介も行っており、蓄積されたデータとAIを活用し、メンタル疾患予備軍にアラートが立つような機能もリリース予定。
「ELPIS-eラーニング」のオンライン動画

「ELPIS-eラーニング」のオンライン動画

【労務リスクを軽減する勤怠管理システム】NTTコムウェア/勤務実績を適正化し、労務リスクを事前に低減

 働き方改革による時間外労働の上限を超過しないため、各社員の労働時間を精緻に把握する必要がある。

 NTTコムウェアの「follow(SaaS版)」はクラウド型勤怠管理システムで、打刻だけではなくパソコンのログで勤務実績を管理することができるため、事前に労務リスクを軽減できるところが特徴。社員の申請画面では、打刻と実績に乖離のある日時が赤く表示され、乖離理由を申請することで勤務の適性化を図ることができる。

 作業内容に応じた実績時間の管理もでき、導入企業からは「社員が働き方を見直す機会になった」と好評だ。すでに社内にある機器で利用でき、初期導入費用は安価で済む。付属サービスとして打刻用タイムレコーダー「followスマートタッチ」も提供している。

 今後は顔認証の打刻によりエビデンスの精度を上げ、社員や業務の管理ができるようなトータルソリューションとしてサービスを進化させていく予定だ。
勤務申請画面

勤務申請画面

【社員教育 人事・評価管理】manebi/社員教育から人事・評価管理までを一気通貫で支援

 社員の高まる離職率に歯止めをかけるためには、十分な教育と評価を関連させて行うことが重要だ。

 manebiの「playse(プレイス)」は、社員のeラーニング教育から人事管理・評価管理までを一気通貫で支援するサービスだ。社員1000人以上の中堅・大手企業であれば、初期費用10万円と月額1ID300円で導入できるため、オールインワンサービスとしては低価格であることが特徴。

 eラーニングでは、基本教材に自社教材を格納していくことで体系立ったオリジナルの教育プランを確立。これにより、社員のグレードに合わせた教育設計やキャリア管理が可能となり、成長と評価を可視化することで社員のモチベーションが高まると共に、人事部での簡潔明瞭な人材管理や評価管理へとつながる。

 今後はさらにオンボーディングの要素を取り入れて、社員の採用から定着までを一気通貫できるものとし、人材のリードを生み出すサービスへと派生していく予定。
各自に応じた研修メニュー

各自に応じた研修メニュー

【女性活躍・ダイバーシティ研修】スリール/面談ロープレで相互理解を促し、女性活躍を推進

 人材不足の中で、仕事と子育ての両立に悩んでいる社員に対し、対策を講じる必要がある。

 スリールは、女性活躍やダイバーシティ推進の研修を行っており、特徴は相互理解を促進する研修内容だ。研修では上司と育児中の社員が、役割を交換して面談ロールプレイングを行い、「部下はこんなことで悩んでいるのか」「上司は評価してくれていたのか」など、互いの状況を理解することで本音の会話が生まれ、職場でのコミュニケーション内容の変化を促す。

 時間に制約のある社員が増える中、この研修を行うことで、社員間の相互理解や上司も含めた職場の風土改善が期待できる。

 女性活躍推進研修やダイバーシティ研修は、育児中や介護中などの当事者への研修、上司への研修、そして部署内全体の研修と、3段階で行っていくと効果的だ。互いの状況を理解した上で、社員が自律的に行動する「人を中心にした働き方改革」を今後も支援していく。
研修の様子

研修の様子

【就業管理システム】日立ソリューションズ/就業状況を分析・可視化し、働き方の問題点を把握

 働き方改革関連法案の施行を目前にして、社員の就業状況の改善は急務となっている。

 日立ソリューションズの人事総合ソリューション「リシテア」は、業種・規模を選ばず、多様な雇用形態・勤務形態に対応できるソリューション。同サービスは人事関連業務をトータルにサポートしており、このほど、働き方改革への対応を強化するため、「リシテア/就業管理」の機能を拡充するオプション「リシテア/HRダッシュボード」をリリースした。

 「リシテア」が蓄積した社員の就業状況のデータを分析、可視化することで問題点を把握し、改善をサポートする。当月内の実績データから月末までの残業時間を予測することで、労務管理リスクに事前に対応できる。可視化する項目は各社でカスタマイズ可能。

 今後は社員のエンゲージメントに着目し、人材にまつわる情報を可視化、分析することで人材育成に役立て、企業の収益を向上させる仕組みづくりの支援を目指す。
ダッシュボードの分析項目は各社でカスタマイズ可能

ダッシュボードの分析項目は各社でカスタマイズ可能

【ウェブ面接・採用管理システム】ブルーエージェンシー/ウェブ面接から採用管理まで、一気通貫でサポート

 労働人口の減少により人材獲得競争が激化する中、優秀な人材の確保は多くの企業にとって課題だ。

 ブルーエージェンシーの「インタビューメーカー」はウェブ面接から採用管理まで、一気通貫で行えるクラウドサービスだ。PCやスマートフォン、タブレットなどを利用した面接により、時間や場所といった面接の制約を取り払い、面接者数、面接実施率の大幅な向上に役立つ。録画機能により、面接の内容を他の担当者と共有したり、再確認できることで精度の高い面接が実現できる。


 導入企業は大手企業を含め1000社以上あるが、各社へのフォロー体制も万全で安心と好評。エントリーシートの代わりに動画面接を実施することで、志望度の高い人材だけが応募してくるようになり、スクリーニングにも役立つとの声がある。

 今後は人事担当者のニーズに沿った機能の拡充や、蓄積したデータから自社にマッチする人物像を解析できるAI機能の追加を予定している。
「インタビューメーカー」ウェブ面接画面

「インタビューメーカー」ウェブ面接画面

【外国人採用】グローバルエイチアール/外国人採用の採用計画から就業までをトータルで支援

 優秀な外国人の採用を希望する企業は増えているが、やり方が分からず躊躇している企業も多い。

 グローバルエイチアールは外国人採用に特化した人材紹介会社で、主に中小企業の外国人採用を支援している。独自ルートによって集客を行い、クライアントのニーズに合った質の高いマッチングを提供。また、行政書士とのタイアップによる就労ビザ取得も好評だ。

 同社は外国人の採用計画から採用・就労後のフォローまで、企業の人事部的な役割を担った手厚いサポートも行っている。

 外国人はさまざまな情報源を持っており、海外就労に対するリテラシーが高い。そのため、優秀な人材を確保するには受け入れ先である企業の外国人を採用することに対する意識変革が最大のポイントとなる。

 今後、よりよい外国人人材の確保と育成のために、企業の意識改革を促進するセミナーの開催や情報発信にも力を入れていく予定。
登録者はアジア出身者が中心

登録者はアジア出身者が中心

◆◆◆人材コンサルティング会社&サービスガイド100選はこちら◆◆◆

◆◆◆人材コンサルティング会社&サービスガイド100選はこちら◆◆◆
人事専門誌「日本人材ニュース」が「経営者・人事担当者へのヒアリング」と「コンサルティング会社の経営者・事業責任者へのインタビュー」によって、コンサルティング会社を評価・選定し、サービス内容や事業方針を紹介しています。
中途採用(人材紹介、リテインド・サーチ、求人サイト)
新卒採用(人材紹介、採用支援)
アルバイト
RPO
ダイレクト・ソーシング/ダイレクト・リクルーティング
リファラル採用
顧問紹介
採用支援
人材派遣、アウトソーシング
再就職支援
組織・人事コンサルティング
人材育成・研修
EAP・メンタルヘルス
HRテック
医療機関専門サービス
29 件

関連する記事

女性の活躍を推進している中小企業は7割超も、課題が多く残るのが現状

女性の活躍を推進している中小企業は7割超も、課題が多く残るのが現状

 全国の中小企業のうち女性の活躍を推進している企業は76.2%と7割を超えることが日本商工会議所の「働き方改革関連施策に関する調査」で分かった。
職場にあると良いと思う制度、1位は「在宅勤務」 ソニー生命調べ

職場にあると良いと思う制度、1位は「在宅勤務」 ソニー生命調べ

 職場にどのような働き方や制度があると良いと思うか聞いたところ、「在宅勤務」と答えた人が最も多いことが、ソニー生命保険(東京・千代田、萩本友男社長)が実施した「女性の活躍に関する意識調査2017」で分かった。
女性活躍推進 7割以上の企業が「短時間勤務」の効果を実感

女性活躍推進 7割以上の企業が「短時間勤務」の効果を実感

 日本生産性本部の「コア人材としての女性社員育成に関する調査」によると、女性の活躍推進の取り組みとして、7割以上の企業が「出産・育児・介護のための短時間勤務制度」の効果を感じていることが分かった。
働き方改革が本格始動 2016年に顕在化した人事・労務の6テーマ

働き方改革が本格始動 2016年に顕在化した人事・労務の6テーマ

2016年の人事・労務の特徴を一言でいえば、人材不足の顕在化に対応した採用力強化や定着を促す官民を挙げた「働き方改革」が本格的に始動した年だった。(文・溝上憲文編集委員)
人事専門家に聞いた 2017年 人事の最重要テーマは次世代リーダーの育成

人事専門家に聞いた 2017年 人事の最重要テーマは次世代リーダーの育成

ビジネスのグローバル化や少子高齢化による労働力人口の減少など、経営環境の変化に対して従来型の人事では対応が難しくなっている。「2017年の人事の重要テーマ」を、企業の採用、育成・研修、組織力強化などを支援する専門家50人に対してアンケート調査で聞いた。
「過重労働解消相談」1日で712件、家族からの相談も199件

「過重労働解消相談」1日で712件、家族からの相談も199件

 厚生労働省が11月6日に実施した「過重労働解消相談ダイヤル」に712件の相談があった。労働者本人だけでなく、労働者の家族からの相談も199件あった。
ビジネスパーソンの職場の悩みの約4割は人間関係

ビジネスパーソンの職場の悩みの約4割は人間関係

 ビジネスパーソンの職場の悩みはもっぱら人間関係であることが「働く人の電話相談室」を開設した日本産業カウンセラー協会の集計で分かった。人間関係に悩んでいる人は約4割にも上った。
メンタルヘルスの不調で休業者が多いのは“情報通信業”

メンタルヘルスの不調で休業者が多いのは“情報通信業”

 過去1年間にメンタルヘルス不調で連続1カ月以上休業した労働者の割合を産業別に見ると「情報通信業」が1.3%と最も高くなっていることが、厚生労働省が実施した調査で分かった。メンタルヘルス不調で退職した労働者は、「情報通信業」、「宿泊業・飲食サービス業」、「医療・福祉」が0.4%と最も高かった。
働き方改革は進むか 女性の活躍推進に厳しい現実の壁

働き方改革は進むか 女性の活躍推進に厳しい現実の壁

4月から女性活躍推進法が施行される。女性の就業を継続し、いかに活躍する仕組みを作っていくか。働き方改革はどこまで進むだろうか。

この記事のキーワード

セミナー・イベント一覧

◆次世代事業経営ゼミナール(第5期)~ものづくり企業の国内外事業運営の基幹要員の育成【8月開講】

セミナー・イベント一覧