組織・人事

新入社員の勤続意向年数は3年以内が約3割、10年以内が約半数

新入社員のうち、今の会社を「3年以内に退職予定」は28.3%、「10年以内に退職予定」は51.0%となり、前年と比べて横ばい傾向であることが、マイナビ(東京・千代田、土屋芳明社長)の実施した「新入社員の意識調査(2022年)」で明らかとなった。

新入社員の勤続意向年数を聞くと、例年どおり、3年以内が約3割、10年以内が約半数となった。定年まで居続ける予定の人は18.5%にとどまっている。

男女別で見ると、「3年以内」の回答が、男性(26.5%)、女性(30.0%)と、女性のほうが今の会社で長く働くイメージは持っていない様子だった。

【今の会社であと何年ぐらい働くと思いますか?】
3年以内    28.3%(前年28.3%)
4~5年ぐらい  13.8%(同14.4%)
6~10年ぐらい 8.9%(同8.3%)
10年以上    8.0%(同10.0%)
定年まで    18.5%(同16.6%)
分からない   22.6%(同22.5%)

今の会社で働き続けない理由は男女で明確な差があらわれ、男性の上位3つは「転職でキャリアアップしていきたいから」(33.9%)、「色々な会社で経験を積んでいきたいから」(31.7%)、「給料がいまいちだから」(29.4%)と自身のステップアップに関係する理由が高い。

一方、女性の上位3つは「ライフステージに合わせて働き方を変えたいから」(43.6%)、「給料がいまいちだから」(26.0%)、「色々な会社で経験を積んでいきたいから」(22.9%)となった。

女性の現状についてマイナビでは、「結婚や出産をしても働き続ける女性が多くなり、ライフステージに合わせた柔軟な働き方ができるかどうかが、勤続年数を延ばす鍵になるかもしれない」と指摘する。

今の職場は働きがいがあるか聞いたところ、「働きがいがある」と回答したのは65.0%だった(「とても働きがいがある」+「働きがいがある」の合計)。

どのような職場であれば働きがいを感じるかは、「自身の成長を感じる」(55.6%)が最も高く、次いで「誰かの役に立てたと感じる」(49.8%)など、充足感を得ることに働きがいを感じている傾向がある。

働くうえでモチベーションとして欠かせないと思われる給料に関する項目は「自身の働きに見合う報酬が得られている」(31.1%)と低めだった。

【どのような職場であれば働きがいを感じるか トップ5】
1位 自身の成長を感じる    55.6%
2位 誰かの役に立てたと感じる 49.8%
3位 褒められる、労われる   48.0%
4位 達成感や自身の成果を感じる瞬間がある 41.8%
5位 1日最低1回は「ありがとう」と言われる 34.0%

しかし、現在の職場状況を聞くと、「誰かの役に立てたと感じる」が21.5%で理想と現実のギャップが28.3ポイント、「自身の成長を感じる」が29.0%で理想と現実のギャップが26.6ポイント生じており、働きがいの理想と現実にへだたりがあった。

【職場の現状】
自身の成長を感じる    29.0%
誰かの役に立てたと感じる 21.5%
1日最低1回は「ありがとう」と言う 26.6%

調査は、2022年6月17日~20日、2022年卒の新入社員を対象にWEB調査を実施し、800人の有効回答を得た。(22歳~23歳の男性400人、女性400人)

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