人材サービスのパーソルキャリア(東京・千代田、峯尾太郎社長)が実施した「男性育休に関する意識調査」 によると、Z世代(20歳~24歳)の男性の84.6%が、将来子どもができた場合に育休を取得したいと考えていることが分かった。

将来子どもができた場合に育休を取得したいか聞くと、「取得したい」と回答したZ世代(20歳~24歳)は84.6%、ミレニアル世代(25歳~39歳)は80.1%、それ以上(40歳~59歳)は69.6%という結果になった。
取得希望期間を聞くと、Z世代は1週間以内が12.2%、2~3週間以内が24.2%、1カ月以上が63.6%。ミレニアル世代は1週間以内が9.0%、2~3週間以内が30.8%、1カ月以上が60.2%で、それ以上の世代は1週間以内が4.3%、2~3週間以内が21.4%、1カ月以上が74.3%だった。
子どものいる、学生以外の20代~50代男性に、育休取得の有無を聞くと15.4%が「取得したことがある」、84.6%が「取得したことがない」と回答した。
育休取得期間は、第1子誕生時は1週間以内が29.8%、2~3週間が27.9%、1カ月以上が42.2%であったのに対し、第2子誕生時は1週間以内が31.3%、2~3週間が15.8%、1カ月以上が52.8%だった。
第2子誕生時のほうが1カ月以上の育休取得が増えている理由についてパーソルキャリアでは、「子どもを2人見ることの大変さや、第1子誕生時に十分な期間育休を取得できなかったことへの想いなどの表れではないか」と分析する。
【育休を取得してよかったこと トップ3】
1位 育児をできた/分担できた 39.5%
2位 家事をできた/分担できた 37.9%
3位 子どもへの愛情が深まった 31.8%
【育休を取得してよくなかったこと、困ったこと トップ3】
1位 収入が減った 25.8%
2位 上司/部下/同僚など、勤務先に迷惑をかけた 20.2%
3位 休暇取得前の業務の引き継ぎが大変だった 18.9%
子どものいる学生以外の20代~50代男性で育休を取得しなかった人にその理由を聞くと、最も多かった回答は「男性が育児休暇を取得するという考えがなかった」(26.1%)、次いで「当時は男性の育児休業制度がなかった」(23.8%)、「当時の業務状況では休暇取得が難しかった」(20.0%)となった。
学生以外の20代~50代の男性に、男性の育児休業制度に対する気持ちを聞くと、42.6%が「義務化するべき」、39.3%が「義務化ではなく推奨とするべき」、18.1%が「義務化も推奨も必要はない」と回答した。
調査は、2021年10月9日~11日、20~59歳の学生以外の男性555人を対象にインターネットで実施した。