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日本の取締役会 女性の割合は3.5%、世界最高のノルウェーは47%

日本の取締役会における女性の割合は3.5%で、改善はみられるものの世界的に見ると低水準の状態が続いていることがクレディ・スイス(スイス・チューリッヒ)が実施した「Credit Suisse Gender 3000(クレディ スイス ジェンダー)」の調査で分かった。世界で最も高水準のノルウェーでは46.7%、アジア太平洋地域で最も高いオーストラリアは20.1%となっている。

アジア太平洋の12の地域の取締役会における女性の割合は2010年から2015年にかけて60%と大きく上昇し、大幅な改善が見られた。

 しかし、アジア地域における女性取締役の割合は依然として低く、2015年末時点で10%未満に留まっている。

 日本は、取締役会における女性の割合が3.5%と、2010年の0.9%からは大幅に上昇したものの低水準に留まっている。

 アジア太平洋地域の調査対象の12カ国のうち、取締役会における女性の割合が最も高かったのはオーストラリア(20.1%)だった。

 世界全体では2013年末の12.7%から2015年末には14.7%に上昇し、過去2年間では16%、2010年からは54%増加している。

 女性取締役の割合が最も高いのはノルウェー(46.7%)、次いでフランス (34.0%)、スウェーデン(33.6%)だった。

【国別 取締役会における女性の割合】
1位 ノルウェー 46.7%
2位 フランス  34.0%
3位 スウェーデン 33.6%
4位 イタリア 30.8%
5位 フィンランド 30.8%

34位 韓国 4.1%
35位 日本 3.5%

 調査対象企業で企業評価額100億米ドルを超える265社のうち、取締役会に女性取締役が1人以上いる会社は2006年から2016年の間に株価が58%上昇しており、取締役会における多様性の高い企業は、引き続き超過収益を上げていることが分かる。

 企業経営に関しては、アジア地域は女性CEOの割合は4.6%で、世界で最も高い地域となっている。しかし域内の新興国、先進国共に、2年前に比べると割合自体は約1%低下しており、若干の減少傾向にある。
 日本での経営幹部(CEOおよびCEO直属の役員クラス)における女性の割合が2014年からの2年間で2.6%から2.3%と若干低下し、韓国(2.3%)と同様の水準になっている。

 タイでは経営幹部(CEOおよびCEO直属の役員クラス)における女性の割合が27.8%とシンガポール(今回調査ではアジア第3位)を抜いてトップとなり、フィリピンが25%で僅差の2位となっている。

 世界平均では経営幹部(CEOおよびCEO直属の役員クラス)における女性の割合は、2014年の12.9%から今回13.8%に上昇した。

 しかし1つ1つのデータを完全に一致させた上で比較してみると、その割合は13.6%から13.8%と上昇率は大幅に縮小され、調査対象企業における女性CEOの割合については3.9%と2年前からほとんど変わっていない。

【国別 企業のトップにおける女性の割合】
1位 タイ 27.8%
2位 フィリピン 25.0%
2位 ノルウェー 25.0%
4位 シンガポール 23.8%
5位 台湾 22.2%
6位 オランダ 20.6%
7位 スウェーデン 19.9%
8位 マレーシア 17.8%
9位 フィンランド 17.7%
10位 中国 17.2%

32位 日本 2.3%
32位 韓国 2.3%

 アジア新興国では財務や戦略部門での女性の割合が2年前の前回調査に比べて改善されている。CFOに女性が占める割合は、世界平均では14.1%なのに対し、アジア新興国と中国では22%と他の地域よりも特に高くなっており、世界をリードしている。

 世界的に見ると、経営幹部クラスで女性の割合が最も高いのは依然としてシェアードサービス部門で、この分野では女性がトップに立っている割合が世界全体で33%になっており、トップを目指す女性はこの分野に集中していた。

 伝統的に経営幹部や取締役への昇進コースの本流とされる事業部門のトップに関しては、女性の割合は2014年の8.5%から9.9%と、世界全体では18%の増加率が示されている。しかし依然として女性は10人に1人の割合でしかない
 アジア新興国では事業部門のトップの地位に立つ女性の割合が13.2%と、地域別に見て世界で最も高くなっており、前回調査の2014年の11.3%からさらに17%増加した。

 クレディ・スイスのグローバル・マーケットリサーチ責任者は「経営幹部で高レベルの多様性を実現することと会社の業績との間に強い相関関係があることが明らかになっている」と分析している。

 また、「経営幹部レベルでの女性の割合が高い企業ほど、株主への配当が高くなっていることが実証されている」としている。

 「2013年の年末から2016年半ばにかけての企業の業績で、女性役員が25%を占める企業で年平均成長率(CAGR)2.8%、女性役員の割合が33%の企業は4.7%、50%を超える企業は10.3%の成長を示しているのに対し、この間のMSCI ACWI(世界の株式を対象とした株価指数)は1%低下している」という。

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