総務省が発表した労働力調査(速報)によると、2月の完全失業率(季節調整値)は前月から0.1ポイント低下して2.7%だった。
男女別の完全失業率は、男性が3.0%、女性は2.4%で、ともに前月と同水準となった。
完全失業者数は180万人(前年同月比15万人減)で、8カ月連続の減少となった。完全失業者のうち「勤め先や事業の都合による離職」は35万人(前年同月比4万人減)、「自発的な離職(自己都合)」は70万人(同2万人増)、「新たに求職」は45万人(同11万人減)だった。
就業者数は6646万人(前年同月比32万人減)で、4カ月連続の減少となった。就業者数のうち雇用者数は5977万人(同35万人減)。
就業者数の前年同月比を産業別に見ると、宿泊業,飲食サービス業(10万人増)、建設業(9万人増)、医療,福祉(9万人増)などが増加し、卸売業,小売業(46万人減)、教育,学習支援業(20万人減)、金融業,保険業(11万人減)などが減少した。
正規雇用は3577万人(前年同月比12万人減)で2カ月連続の減少。非正規雇用は2073万人(同10万人増)で2カ月ぶりの増加となった。
非正規雇用の内訳は、パート1001万人(前年同月比9万人減)、アルバイト450万人(同4万人増)、労働者派遣事業所の派遣社員136万人(同4万人増)、契約社員286万人(同23万人増)、嘱託118万人(同4万人減)、その他83万人(同8万人減)。