調査・統計

国内の外資系企業では、日本人の即戦力採用志向が強い

国内の外資系企業の4割弱が「卸売業・商社」で、人材雇用については「国内で日本人の中途採用を行う」が約9割に上っていることが日本貿易振興機構(ジェトロ)の「外資系企業ビジネス実態アンケート調査」で明らかとなった。

Business Meeting With Different Signs In The Background

回答のあった国内外資系企業の業種は「卸売業・商社」が38.6%と最も高く、次いで「サービス業その他」が30.3%、「製造業」が15.0%、「小売業」が3.8%となった。
【国内外資系企業の業種】
1位 卸売業・商社 38.6%
2位 サービス業その他 30.3%
3位 製造業 15.0%
4位 小売業 3.8%
(無回答 12.4%)

参入時期別にみると、2010年以前の参入では卸売業・商社が多くを占めていたものの、2001年以降はサービス業その他の割合が徐々に増加し、2011年以降では新規参入企業の4割前後を占めた。

回答のあった外資系企業の外国親会社の国・地域をみると、「米国」が20.1%で最も高く、次いで「ドイツ」12.7%、「中国」10.3%と続く。地域ごとにみると、欧州が4割、北米が2割、アジア3割強となった。

【外国親会社の国 トップ5】
1位 米国  20.1%
2位 ドイツ 12.7%
3位 中国  10.3%
4位 台湾  6.4%
5位 韓国  6.2%
5位 フランス 6.2%

今後の雇用展望について聞くと、業種・規模を問わず「国内で日本人の中途採用を行う」が9割前後に上っており、即戦力採用志向が強くみられた。

【人材雇用の展望】
国内で日本人の中途採用を行う 87.1%
国内で外国人の中途採用を行う 33.7%
国内で日本人の新卒採用を行う 22.2%
海外で採用した外国人を日本拠点に移動させる 11.0%
国内で留学生の新卒採用を行う 8.6%
海外で採用した日本人を日本拠点に移動させる 4.3%

【国内で日本人の中途採用を行う企業の割合】
製造業 89.3% 
卸売業 88.0%
小売業 96.0%
サービス業その他 86.7%

従業員規模の大きい企業では、国内での日本人の新卒採用や外国人の中途採用も積極的に行っている。

「国内で外国人の中途採用を行う」、「国内で留学生の新卒採用を行う」、「海外で採用した外国人を日本拠点に異動させる」は2016年以降参入の企業で比較的多く、参入後初期は外国人の採用が多い様子も見受けられた。

求める人材の不足について自由記述には、「語学(英語)が堪能かつ有能な人材」や「他の海外拠点に比べてグローバルに対応できるマインド、語学力、スキルをもった人材」、「IT人材」が不足しているとの声が上がった。

調査は、2021年9月17日~10月29日、日本国内の外資系企業6582社を対象に郵送調査とWEB調査を併用して実施し、1315社の有効回答を得た。(大企業61社、中小企業1088社)

エナジード
経営者JP

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