調査・統計

ミレニアル世代の離職意向は低水準、リモートよりハイブリッド希望

日本のミレニアル世代の離職意向は不安定な社会情勢から低水準となっていることが、デロイト トーマツ グループ(東京・千代田、木村研一CEO)の「Z・ミレニアル世代年次調査2022年」で明らかとなった。

世界各国のZ・ミレニアル世代を対象に、2年以内の離職意向を見ると、グローバルのZ世代で40%、ミレニアル世代24%となった。日本ではZ世代で40%、ミレニアル世代で14%だった。経年の変化についてデロイト トーマツでは「2020年以降は経済成長の鈍化や不安定な社会情勢を主な理由として低い水準にとどまっている」と指摘する。

2022年の2年以内離職意向はグローバルのZ・ミレニアル世代、日本のミレニアル世代においては前年を下回っており、デロイト トーマツでは「未だ経済回復の道筋が見えていないとの悲観的な見通しが影響している」と指摘する。

一方、日本のZ世代においては反動的に2年以内の離職意向は高まっており、デロイト トーマツでは「日本のZ世代特有の価値判断やコロナ禍における従業員体験が彼らの離職意向を高めている可能性がある」とした。

【勤務先企業の2年以内の離職意向 グローバル】
2022年 Z世代40%、ミレニアル世代24%
2021年 同53%、同36%
2020年 同50%、同31%
2019年 同61%、同49%

【勤務先企業の2年以内の離職意向 日本】
2022年 Z世代40%、ミレニアル世代14%
2021年 同32%、同24%
2020年 同29%、同23%
2019年 同64%、同49%

リモートワークによる生活の変化を聞くと、「自由時間の増進」、「メンタルヘルスの好転」といったワークライフバランスに関する影響のほか、「節約」(例えば出勤時の昼食等の食費や通勤に伴い購入する被服費、雑費の減少など)をポジティブな影響としてとらえている。

一方、ネガティブな変化として「同僚と関係性を築くことが難しい」「孤独・排斥感を感じる」といった、コミュニケーションの課題も明らかになった。

【リモートワークによる生活の変化 日本】
自由時間が増え他の用事を済ませられる Z世代29%、ミレニアル世代44%
節約しやすい 同40%、同23%
メンタルヘルスが好転する 同25%、同25%
孤独・排斥を感じる 同10%、同12%
仕事を終わらせやすい 同13%、同11%
同僚と関係性を築くことがより難しい 同13%、同12%

希望する勤務形態について聞くと、出社とリモートワークを合わせた“ハイブリッドワーク”を日本のZ世代50%、ミレニアル世代49%、グローバルのZ世代63%、ミレニアル世代62%が希望し、出社とリモートワークそれぞれのメリットが得られるワークスタイルを望む傾向がある。

完全な出社・リモート勤務を選択した回答はグローバル、日本でそれぞれ20~30%程度に留まり、日本のミレニアル世代は31%が「100%出社」と比較的高く回答している。

この背景についてデロイト トーマツでは、「異なる場所で働く従業員同士のコミュニケーションの難しさや、職場の対人交流が減少することによるモチベーション低下といったリモートワークならではのチャレンジが存在する」と指摘する。

【希望する勤務形態 グローバル】
100%出社   Z世代19%、ミレニアル世代20%
ハイブリッド  同63%、同62%
100%リモート 同12%、同14%
不明      同7%、同5%

【希望する勤務形態 日本】
100%出社   Z世代21%、ミレニアル世代31%
ハイブリッド  同50%、同49%
100%リモート 同12%、同12%
不明      同17%、同9%

調査は、2021年11月~2022年1月、世界各国のZ・ミレニアル世代2万3220名(うち、国内回答者は801人)を対象としてWebアンケート方式で実施した。

※本調査ではZ世代を1995~2003年生まれ、ミレニアル世代を1983~1994年生まれと定義

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