組織・人事

正社員の平均初年度年収は453.9万円、業種別では「IT・通信・インターネット」が最も高額

2022年1-7月の正社員の平均初年度年収は前年比7000円増の453.9万円となっていることが、マイナビ(東京・千代田、土屋芳明社長)が発表した「正社員の平均初年度年収推移レポート」の2022年1~7月の総評で明らかとなった。

2022年1-7月の正社員の平均初年度年収は453.9万円だった。経験別にみると、未経験者求人では422.7万円、経験者求人では513.8万円だった。調査を開始した2018年からの年間平均と比較すると年収は増加傾向にあるが、上昇率は鈍化した。

【正社員の平均初年度年収】
2022年(1-7月)平均 453.9万円
2021年平均 453.2万円
2020年平均 450.5万円
2019年平均 437.6万円
2018年平均 428.2万円

平均初年度年収を業種別にみると、「IT・通信・インターネット」が最も高く511.5万円、次いで「コンサルティング」が498.6万円、「金融・保険」が492.8万円となった。

2021年平均と比較して、2022年1-7月平均の増加額が最も高かったのは「メーカー」で7.2万円増。次いで「IT・通信・インターネット」が6.8万円増、「商社」は4.1万円増だった。

【業種別 正社員の平均初年度年収トップ10】
1位 IT・通信・インターネット 511.5万円(2021年比6.8万円増)
2位 コンサルティング     498.6万円(同16.1万円減)
3位 金融・保険        492.8万円(同2.2万円減)
4位 不動産・建設・設備    485.4万円(同3.0万円増)
5位 メーカー         451.6万円(同7.2万円増)
6位 環境・エネルギー     447.6万円(同1.9万円減)
7位 マスコミ・広告・デザイン 427.1万円(同7.5万円減)
8位 運輸・交通・物流・倉庫  421.9万円(同3.5万円増)
9位 商社           413.3万円(同4.1万円増)
10位 流通・小売・フード    408.9万円(同7.5万円減)

また、「メーカー」の求人について職種別に詳しくみると、2021年平均より増加額が最も高かった職種は「企画・経営」で24.3万円増、次いで「WEB・インターネット・ゲーム」が17.3万円増、「ITエンジニア」が16.7万円増だった。

メーカーの動向についてマイナビでは「新型コロナウイルスの影響が依然として続く中でIT化やDXに力を入れるメーカーが多かった」と予想する。

【職種別 正社員の平均初年度年収の増減額トップ5】
1位 企画・経営          24.3万円増(初年度年収498.1万円)
2位 WEB・インターネット・ゲーム 17.3万円増(同489.4万円)
3位 ITエンジニア         16.7万円増(同565.6万円)
4位 建築・土木          11.4万円増(同493.2万円)
5位 販売・フード・アミューズメント 11.1万円増(同404.2万円)

エリア別の2022年1-7月の平均初年度年収は、「関東」が最も高く466.7万円、次いで「東海」が442.8万円、「九州・沖縄」が442.3万円と続いた。2021年平均と比較すると、「関東」、「甲信越・北陸」は微減、その他エリアは増加した。

【エリア別 正社員の平均初年度年収】
北海道・東北 415.5万円(2021年413.7万円)
関東     466.7万円(同468.2万円)
甲信越・北陸 421.1万円(同421.8万円)
東海     442.8万円(同437.6万円)
関西     441.7万円(同438.5万円)
中国・四国  412.5万円(同410.1万円)
九州・沖縄  442.3万円(同436.0万円)

調査は、2022年1月1日~7月31日、「マイナビ転職」に掲載開始された求人情報、応募数から、雇用形態が正社員以外のデータを除き集計した。(厚生労働省「国民生活基礎調査 所得の分布状況」を元に、所得金額上側1%を本レポートでは外れ値として設定)

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