組織・人事

企業の約4社に1社が、1年以内にサイバー攻撃の被害にあった

企業の24.2%で、1年以内にサイバー攻撃を受けたと回答していることが、帝国データバンクが実施した「サイバー攻撃に関する実態アンケート(2022年10月)」で明らかとなった。

直近1年以内でサイバー攻撃を受けたこと(可能性がある場合も含む)があるか尋ねたところ8.6%の企業で「1カ月以内に受けた」と回答した。「1カ月超から1年以内に受けた」企業(15.6%)と合計すると「1年以内に受けた」企業は24.2%となった。また「過去に受けたが、1年以内に受けていない」は10.6%となった。

調査を実施した帝国データバンクでは「不正メール受信によるウイルス感染被害が多くみられる」と指摘する。

他方、企業の約半数が「全く受けたことがない」(50.4%)と回答。しかし、こういった企業からの声として帝国データバンクは「自社の対策への不安など、どの程度の対策が必要か戸惑う様子もうかがえた」とした。

【サイバー攻撃の有無】
1カ月以内に受けた      8.6%
1カ月超から1年以内に受けた 15.6%
過去に受けたが1年以内に受けていない 10.6%
全く受けたことがない    50.4%
分からない         14.8%

2022年3月に実施した同様の調査と比較すると、サイバー攻撃を「1カ月以内に受けた」企業は19.8ポイント減(3月調査[2022年2月中旬~3月中旬の状況]:28.4%→10月調査[同年9月中旬~10月中旬の状況]:8.6%)となった。

3月調査時点の状況について帝国データバンクでは、「2月24日から始まったロシアのウクライナ侵攻の直後においてサイバー攻撃が特に多発していた」とみている。

直近のサイバー攻撃を受けた際に支出した金額について尋ねたところ、「0円(サイバー攻撃を受けたが支出はない)」が77.9%で最も高かった。次いで、「100万円未満」が15.1%で続いた。

【直近のサイバー攻撃を受けた際の支出額】
0円(サイバー攻撃を受けたが支出はない) 77.9%
100万円未満      15.1%
100万円~500万円未満  1.8%
500万円~1000万円未満  0.3%
1000万円~3000万円未満 0.8%
3000万円以上      0.0%
分からない       4.2%

調査は、2022年10月7~12日にインターネットで実施し、1251社の有効回答を得た。

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