調査・統計

正社員の賃金「低すぎる」と感じる人が4割超、理想と現実のギャップは100万円

正社員年収の中央値は450万円で、4割超が「低すぎる」と感じていることが、マイナビ(東京・千代田、土屋芳明社長)の実施した「正社員の賃金上昇実態と生活満足度調査」で明らかとなった。

20代~50代の正社員に現在の年収を聞くと、中央値は450万円で、20代は350万円、30代は425万円となった。

【現在の年収 中央値】
20代 350万円
30代 425万円
40代 500万円
50代 600万円

自身の年収が「低すぎる」と回答した人は43.0%で「妥当(33.3%)」を上回った。

【年収は見合っていると思うか】
妥当   33.3%
低すぎる 43.0%
高すぎる 1.6%
どちらとも言えない 22.2%

理想と現実の年収差は100万円(月額換算8.3万円)と大幅にギャップが出た。

【理想と現実の年収差】
20代 100万円
30代 100万円
40代 100万円
50代 200万円

5年前と比べて年収が上がった人は41.9%で、上昇額の中央値は50万円となった。この状況についてマイナビでは「年収の上昇額は月額換算すると4.2万円で、物価高や増税の影響を考えると、年収が上がった人でも家計の好転は実感しづらいことがうかがえる」と指摘する。

【年収の変化(5年前)】
20代 上がった36.7%:変わらない22.3%
30代 同52.0%:同32.7%
40代 同46.7%:同36.0%
50代 同32.3%:同43.7%

5年後の賃金の見通しは、「変わらないと思う(46.6%)」が「上がると思う(37.3%)」を上回った。

【年収は上がると思うか(5年後)】
20代 上がると思う58.7%:変わらないと思う35.3%
30代 同40.3%:同52.7%
40代 同33.7%:同54.3%
50代 同16.7%:同44.0%

今の生活の金銭的な満足度は「不満」が57.8%と半数を超えた。年収別で「不満」の比率を見ると「300万円未満(77.1%)」、「300万円~500万円(64.0%)」。一方、年収500万円以上では、「満足」と「不満」がほぼ同等となり、700万円以上で逆転した。

また、金銭的理由で出費をためらう・諦めることがあるものを聞くと、「趣味・娯楽(36.8%)」、「被服・美容(32.1%)」、「交際費(30.3%)」はいずれも3割を超えた。次いで「食費」が25.3%となっており、マイナビでは「4人に1人が金銭的理由で食費の出費をためらっており、生活苦を感じさせる結果となった」とした。

【金銭的理由で出費をためらう・諦めることがあるもの トップ5】
1位 趣味・娯楽・レジャー費 36.8%
2位 被服・美容・化粧品費  32.1%
3位 交際費     30.3%
4位 食費      25.3%
5位 車両費・移動費 20.3%

将来の生活への金銭的不安について、「不安」と回答した人は71.5%にのぼった。

また、年収を上げるために行っていることを聞くと、「今の会社で年収を上げるための勉強・リスキリングを行っている」は20.2%、「今の会社以外の収入は得ていないが、検討している」は15.4%、と、スキルアップを考え活動・検討している人が一定数いた。一方、「特に何もしていない」は半数を超える結果となった。

調査は、2022年9月30日~10月2日、正社員1200人を対象にWEBで実施した。
(20代、30代、40代、50代の正社員各300人)

インソース
経営者JP

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