イタリア司教も危険視する「ポケモンGO」の誘惑と危険性!?
世界中で話題を読んでいる「ポケモンGO」。しかし、必ずしも良いことばかりではありません。なんとイタリア司教が「ポケモンGO」を批判する発言をしたのです。「ポケモンGO」が引き起こす様々な危険や事故は、「ポケモンGO」が悪いのか。プレーヤーのモラルの問題なのか?
ポケモンGOに対しイタリア司教がお言葉を放った!?
「ポケモンGO」は、良くも悪くも世界中で大きな反響を得ています。
その中で、ゲームとは無縁の偉大な方から、まさかの「ポケモンGO」批判が出ました。
その偉大なお方とは、イタリアのキリスト教司教です。
その司教は「ポケモンGO」が「プレーヤーを歩く屍にしている」ということで、その様子を「悪魔的だ」と言われています。
「ポケモンGO」をプレーしているときは、プレーヤーはスマホの画面を見ているので、周辺への気配りが著しく欠けている状態となります。
その姿を「歩く屍」と例えるのは、魂をスマホ(スマホ=まるで悪魔)に吸い取られているような状態ということでしょうか。まさにキリスト教司教ならではのお言葉です。
ついに、イランは国を挙げて「ポケモンGO」を禁止にしているそうです。
日本でも、各地の寺社仏閣、広島記念館や平和公園等様々な施設、大手企業や原子力発電所には、「ポケモンGO」全面禁止令が発令されたという報道も大々的になされています。
世界中で、ポケモンを探すために進入禁止区域に入るといった犯罪行為も出てくるようになりました。
海外では、「ポケモンGO」のポケモン探しに夢中になりすぎた子供たちが、軍隊や不発弾のある危険な区域に入り込んだりする、悪気の無い危険行為を非常に問題視しています。
世界中で年齢層を超えて全ての老若男女に、「ポケモンGO」の遊び方について、注意喚起が呼びかけられています。
イタリア司教に「悪魔的」といわせるほどの「ポケモンGO」とは、いったいどういうものなのでしょう?
「ポケモンGO」現象は靴の株価上昇から始まった!
今更説明の必要が無いと思えるくらい大きなブームとなった「ポケモンGO」。
そのブームとなった秘密は何なのでしょう?
その最大の特徴は現実世界をゲームの舞台としたことです。
GPSの位置情報機能を用いて、まるで現実世界にポケモンがいるかのような気分を味わうことができます。
実際にプレーヤーは外に出て現実世界を移動しながらポケモンを探します。
「ポケモンGO」の最大の魅力は、「ポケモンGO」の世界にも現実世界と連動した時間の概念があることです。つまり、朝昼晩夜と出現するポケモンも時間帯に合わせて変化するそうです。
それがプレーヤーにとって、「『ポケモンGO』の世界」と「実在の世界」の境界線を曖昧にする危険な魅力となっているのかもしれません。
ポケモンを捕まえるためにはモンスターボールが必要となるのですが、ポケストップというところで手に入ります。
ポケストップではモンスターボールだけで無く様々な道具が手に入ります。
ポケモンを捕まえに行く前に、まずはポケストップで道具を揃えなければなりません。
「ポケモンGO」の醍醐味の一つにポケモン図鑑の完成があります。
図鑑を完成させるためにはいろいろな場所に行かなければなりません。
それを見越してか、「ポケモンGO」のリリース時に、靴屋の株価上昇という驚くべき現象も起こっています。
「世界中の人がポケモンGOを手に歩き回って靴をすり減らすから靴がバカ売れする!」ということでしょうか?
世界中の人々が注目した「ポケモンGO」は、リリース後もさらに、良くも悪くも様々な記録を打ち立てていきます。
米国大統領選にも影響を及ぼすポケモンGO!
ポケモンは約20年も前に日本で生まれたゲームのキャラクターですが、「ポケモンGO」は海外からリリースされたものです。
もちろん海外でも、その人気は想像を超えたものとなりました。
「ポケモンGO」リリース後は、海外の反響もものすごいもので、なんと大統領選にまで影響を与えることとなりました。
アメリカ大統領選に立候補しているヒラリー氏は、ポケストップが置いてある公園で公式集会を行い、その際に「ルアー」という道具を使って人を集めたと報じられています。
それを皮肉るトランプ氏の動画も作成されました。
米国大統領選にまで「ポケモンGO」が利用されている現象には驚きですね。
良くも悪くもポケモンGOが社会現象に!
長期間引きこもりで外に出られなかった人でさえ、「ポケモンGO」の魅力に誘われて、気付いたら外に出ていた、強大な影響力を持つ「ポケモンGO」現象で世界中が賑わっています。
ずっとスマホの画面を見ながら歩いていると、かなり狭い視界で行動する結果となります。
スマホを見ながら歩くと、スマホの画面に集中するあまり、視界は普段の半分以下となり、周囲に全く注意が行かないような危険な状態で歩いている事になります。
この現象は世界中で起こりつつあります。
歩き「ポケモンGO」が、交通事故の原因になっただけで無く、「ポケモンGO」を言い訳にする人も多くなったという悲しい現実が、世界中で報道され始めました。
日本でも、同じ現象が起きています。「ポケモンGO」が原因の死亡事故が世界で初めて起こったのは日本の徳島県だという悲しい記録を打ち出してしまいました。
筆者も先日、電車の車内アナウンスで「GPSの位置情報機能を用いたゲームは止めて下さい」と放送されているのを筆者は耳にしました。
「GPSの位置情報機能を用いたゲーム」とは明らかに「ポケモンGO」を指していると筆者は感じました。同じように感じた人も多いのではないかと思います。
また、「ポケモンGO」がリリースしてすぐの頃でしょうか。
レアポケモンが出るとSNSで噂になったとある公園に、人が殺到した映像を各局メディアが放送していました。
猛暑の中熱中症対策をしながら「ポケモンGO」に夢中で集まる人々の様子は、まるでアイドルのゲリラライブに集まる人々のようです。
でも、アイドルのゲリラライブと違うのは人々の視線です。
みんなスマホの画面に注目して、下を向いて黙々と歩いていたり、スマホに目を向けたまま微動だにしない人もいます。
同じ場所に人が集まっているのに、各々スマホに集中してバラバラに立っているのです。
そのメディアの映像を見て、少し異様な光景に感じたのは筆者だけでしょうか?
まとめ
良くも悪くも社会現象を起こしている「ポケモンGO」。「ポケモンGO」はいろいろな遊びができ、今後もいろいろな発展の仕方があります。
某ハンバーガーショップは、「ポケモンGO」とコラボして、店舗でアイテムを獲得できるサービスを開始し、売り上げが画期的に伸びたそうです。
立ち入り禁止を叫ぶ施設や企業もあれば、反対に、「ポケモンGO」とコラボして集客や売り上げアップを図っていく企業もあります。
今後、「ポケモンGO」による利益は益々の発展を遂げるでしょう。
しかし、「ポケモンGO」の楽しさや利益よりも、危険な事故報道の方が盛んなのも事実です。
ゲームは本来楽しいものであって、企業には利益を、人生には幸せを及ぶもので無ければなりません。
「ポケモンGO」が原因で、交通事故やトラブルに遭遇することは開発者も意図しなかった現象のはずです。
イタリアのキリスト司教の言葉に対し、「ポケモンGO」が悪いのではなく、プレーヤーのモラルの問題に過ぎないという意見もあります。
でも、「ポケモンGO」は現実世界でポケモンたちを捕まえていくゲームです。
その世界には、現実世界の規則も危険も様々な事情も関係ないのも問題の一つでしょう。
「安全に『ポケモンGO』をするには夢中にならずに周囲に目を配れ!」ということになります。そんなことができるのか疑問です。
また、スマートウォッチなら安全だという意見もあります(但し、誰もがスマートウォッチを持っているわけではありません)。
「ひたすら歩き回っていたら、ポケモンがいる場所に偶然通りかかったときにアラームがお知らせしてくれるから、スマホに視野を奪われないから安全だ」ということです。
なるほど。この方法なら思わず交通事故や危険地帯に侵入してしまうリスクは避けられます。
でも、「果たしておもしろいのか?」と筆者は感じてしまいましたが、それは個人の感覚の問題でしょう。
現実世界にまるでポケモンたちが飛び込んできたと錯覚する誘惑に負けずに、安全に楽しく「ポケモンGO」を楽しむには、まさに誘惑と理性との戦いです。
「ポケモンGO」が悪いのか、プレーヤーのモラルの問題なのか、永遠の課題かもしれません。