組織・人事

春季賃上げの平均妥結額6286円、前年比減少するも7年連続で賃上げ率2%台を維持

 資本金10億円以上で従業員1000人以上の企業321社の春季賃上げの平均妥結額は6286円となったことが、厚生労働省の集計で分かった。現行ベース(交渉前の平均賃金)に対する賃上げ率は2.00%で、7年連続で賃上げ率2%台が続いている。

 妥結額(定期昇給込みの賃上げ額)などを把握できた、資本金10億円以上かつ従業員1000人以上の労働組合のある企業321社を対象に集計をしたところ、春季賃上げ要求の平均妥結額は6286円で、前年(6790円)に比べ504円減となった。

 産業別にみると、20産業中で妥結額が最も高かったのは、「金融・保険」で7638円。次いで「化学」が7482円、「自動車」が7302円で続いた。

【産業別 妥結額 上位10産業】
1位 金融・保険  7638円
2位 化学  7482円
3位 自動車 7302円
4位 建設  7206円
5位 繊維  7080円
6位 精密機器 7068円
7位 造船  6877円
8位 機械  6870円
9位 電気機器 6620円
10位 その他製造 6431円

 現行ベース(交渉前の平均賃金)に対する賃上げ率は2.00%で、前年(2.18%)に比べ0.18ポイント減少した。賃上げ率の推移をみると、7年連続で2%台が続いている。

 産業別にみると、20産業中で賃上げ率が最も高かったのは、「金融・保険」で2.49%。次いで「繊維」が2.30%で続いた。

【産業別 賃上げ率 上位10産業】
1位 金融・保険 2.49%
2位 繊維  2.30%
3位 建設  2.21%
   機械 2.21%
   自動車 2.21%
6位 化学  2.16%
7位 その他製造 2.13%
8位 造船  2.12%
   卸・小売 2.12%
10位 精密機器  2.11%

 具体的な要求額を把握できた306社の平均要求額は8840円となった。

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