上半期の倒産件数3991件、29年ぶりの低水準

 東京商工リサーチの調査によると、2019年度上半期(1~6月)の企業倒産は3991件で、29年ぶりの低水準となっていることが分かった。上半期では10年連続で減少している。

 今年上半期(1~6月)の負債額1000万円以上の企業倒産件数は3991件で、前年同期に比べ3.7%減少した。上半期では10年連続で前年同期を下回り、1990年(2948件)以来の低水準となった。

 負債総額は7623億6000万円で、前年同期に比べ2.1%増となった。上半期では2017年(2兆2104億3800万円)以来、2年ぶりに増加した。

 負債総額が増加した要因は、負債1000億円以上が1件(前年同期ゼロ)発生したため。ただ、負債10億円以上は88件(同90件)にとどまり、上半期では過去30年間で初めて90件を下回った。

 産業別に見ると、倒産件数は10産業のうち、サービス業他、情報通信業、運輸業の3産業で前年同期を上回り、7産業で減少した。

 最多となったサービス業他は、1247件(前年同期比1.2%増)と全体の3割を占め、2016年(1116件)以降、4年連続で増加している。内訳では飲食業(361→381件)のほか、美容業やマッサージ業などを含む生活関連サービス業・娯楽業(186→196件)の増加が目立った。

 また、ドライバー不足が深刻化する運輸業は135件(前年同期比20.5%増)と2割増加し、2013年(236件)以来、6年ぶりに増加した。

 一方、建設業(694件)はリーマン・ショック時の2009年(2100件)以降、11年連続で減少し3分の1以下の水準となった。

 倒産件数を地域別に見ると、9地区のうち3地区で増加、5地区で減少、1地区が同数だった。

 増加した3地区のうち、北陸が102件(同18.6%増)で3年ぶりに増加、四国の97件(同16.8%増)、九州の343件(同8.5%増)はともに2年連続で前年同期を上回った。

 一方、2018年上半期に前年同期比21.1%増と、最も高い伸びを見せて注目を集めた東北は183件で、前年同期と同数だった。

 増加率トップの北陸は、サービス業他(26→43件)が6割増と、件数を押し上げた。サービス業他のうち、生活関連サービス業・娯楽業(5→11件)や飲食業(12→16件)などの消費関連の増加が目立った。

 件数の最多は関東の1480件(前年同期比1.3%減)、次いで近畿の1023件(同5.8%減)、中部の480件(同19.5%減)と続き、東名阪を抱える3地区で74.7%を占めた。

 上半期の負債額上位の倒産は次の通り(金額は負債額)

1. MT映像ディスプレイ(大阪/ブラウン管製造、補修サービス)1033億2600万円
2. エメラルドグリーンクラブ(東京/ホテル経営ほか)450億円
3. サンユウ産業(東京/ゴルフ場経営)232億円
4. FKサービス(福井/液晶テレビ・電子機器ほか製造)215億8900万円
5. ワイ・ケイ・ジャパン(東京/ゴルフ場経営)162億4200万円

企業人事向け広告掲載のご相談はこちら(誌面広告、パンフ同封、メルマガ広告)

関連記事

ピックアップ

  1. 【デジタル専門業務委託サービスDigital Flex(デジフレ)】DX推進人材は業務委託で獲得、人材不足とミスマッチに終止符

  2. 【アスリート1万2000人への研修実績を持つホープス】スポーツ事例を使った研修手法で企業の若手リーダー育成を支援

  3. 【デジタルマーケティング・DX専門人材紹介 デジマージョブ】DX人材の採用激化で高まる 業界専門コンサルタントの意義

ランキング

  1. 【内定者・新入社員向け「グロービス学び放題フレッシャーズ」】導入企業1000社を突破 自律型人材の早期育成が加速

  2. 【製造分野の中途採用】早期退職募集が予測される企業に勤めている求職者は積極的に動いている

  3. 【兆】DX推進人材の採用を実現し、事業成長に挑む企業を支援する

  4. 【デジタル専門業務委託サービスDigital Flex(デジフレ)】DX推進人材は業務委託で獲得、人材不足とミスマッチに終止符

  5. 【ポストコロナの人事改革】経済再起動で人材投資が始まった

  6. 人事部長向け専門誌「日本人材ニュース」vol.320

  7. ブレンディッド・ラーニング

  8. 【インソース】ビジネス法務オンライン研修を開始 他

  9. 多様な働き方と労災補償 “労働者性”の判断基準

  10. 【デジタルマーケティング・DX専門人材紹介 デジマージョブ】DX人材の採用激化で高まる 業界専門コンサルタントの意義

TOP