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“介護離職ゼロ”とは? 正しく理解していない人が5割以上の実態

政府の打ち出した“新三本の矢”の1つ「介護離職ゼロ」とは、仕事と介護の両立ができずに介護のために離職する人をなくすための政策である。これを正しく理解していない人は55.1%にも上ることが、有料老人ホームや高齢者住宅を運営するオリックス・リビング(東京・港、森川悦明社長)が実施した「介護に関する意識調査」で分かった。

「介護離職ゼロ」の内容について「わからない」と回答した人は31.1%、「介護職員の離職を防いで、介護業界の人手不足を解消するための政策」と誤認をしている人は24.0%となった。

 年代別にみると「わからない」と答えた人は男女ともに50代、60代に比べ40代が最も多く、男性39.5%、女性34.0%となった。

 介護休業制度は「聞いたことはあるが、内容まではわからない」(53.7%)、「知らない」(28.8%)となり、8割以上が介護休業制度について内容まではわからないと回答した。「内容を知っている」と答えた人が1番多いのは60代以上男性で21.3%だった。

 介護休業制度の利用を検討する場合に障害となることは「収入が減少するかもしれないという不安」(53.7%)、「介護休暇を取得すると復帰しづらい」(46.3%)、「実際に利用している人がいない」(36.1%)となった。

 男女別では、「介護休暇を取得すると介護の全てを自分に任せられてしまうのではないかという不安」が、男性12.5%に対し女性32.8%と大きく差が開いた。

【介護休業制度の利用を検討する場合に障害となること トップ5】
1位 収入が減少するかもしれないという不安(53.7%)
2位 介護休暇を取得すると復帰しづらい(46.3%)
3位 実際に利用している人がいない(36.1%)
4位 介護休暇を取得すると介護のすべてを自分に任されてしまうのではないかという不安(18.5%)
5位 上司に相談しづらい(16.7%)
 家族を介護する必要が生じた場合、介護離職せず「仕事」と「介護」を両立することが「できると思う」と回答した人は5.7%となり、昨年の9.7%より減少した。

 家族の介護については「不安を感じる」が35.5%、「やや不安を感じる」が51.8%となり、9割弱の人が不安を感じていた。調査開始以来「不安を感じる」が減少傾向にある一方、「やや不安を感じる」が増加傾向となり、初めて50%を超えた。

 家族の介護に対する不安は、68.5%が「精神的な負担」と回答。男女で比較すると、最も大きな不安は、男性が「費用面」(67.0%)、女性が「精神的な負担」(77.8%)となった。

 調査は、2016年10月6日、全国の40代以上の男女を対象にインターネットで実施し、1238件のサンプルを得た。(男性747人、女性491人)

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