大和ハウス 「家事をシェアする」共働き世帯のための戸建住宅を提案
大和ハウス工業(大阪・北、大野直竹社長)は、共働き世帯のために家事の時間的・心理的負担を軽減する戸建住宅「家事シェアハウス」の提案を開始した。
大和ハウス工業は、特定の家事を分担するのではなく、家族全員で家事を共有し、分け合う「家事シェア」の考え方を住まいに取り入れ、間取りの工夫やアイテムを導入した「家事シェアハウス」を提案する。
そのポイントは、家事を効率的にする「家事シェア動線」。
家事の約80%は、出したものを片付ける、汚れたものを洗うといった「マイナスの状態をゼロに戻す作業」と言われており、「家事シェア動線」によって、帰宅してリビングでくつろぐまでに身の回りのものを所定の位置に片付けられるようにする。
帰宅したら、郵便物を仕分け、鞄や上着の収納、手洗い、着替えなどを経て、キッチンやリビングへ移動するという一連の動作で無駄を無くす。
効率的に動きながら片付けができるので、家族全員が少ないストレスで家事ルールを守ることができるという。
また、家事を家族事にする「家事シェアアイデア」もポイントひとつ。家族全員が家事を自分のこととして認識し、積極的に取り組めるための多くのアイデアを提案している。
例えば、家族それぞれの荷物を各自が個別管理できるよう玄関に「自分専用カタヅケロッカー」を設置。靴やスリッパ、毎日使う小物を収納したり、郵便物を仕分けしてリビングに余計なものを持ち込まないようにする。
散らかりがちなリビング・ダイニングには「自分専用ボックス」を設け、雑誌や美容グッズ、勉強道具など自分のモノを自分のボックスにしまえるようにした。
他にも、冷蔵庫に乱雑に貼ってしまうような紙類は「お便り紙蔵庫(かみぞうこ)」にいれるなど「モノに居場所をつくってあげる」、「家事をひとまとめにする」などのアイデアが満載だ。