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20代後半ビジネスパーソンの年収比較

株式会社インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA」による「平均年収ランキング2015」に基づき、20代後半(25~29歳)のビジネスパーソン(男女)の年収データを調べました。どのような傾向があるのでしょうか。

2015年の年齢別平均年収は

調査対象は2014年9月~2015年8月末までの間に、DODA転職支援サービスに登録したホワイトカラー系職種の男女で、何れも正社員。
平均年収は手取りではなく、支給額。20代後半(25~29歳)の平均年収は、以下の通りです。

日本人材ニュース

男性は30代に近づくにつれ、400万円台に突入します。

一方女性は29歳でようやく300万円台の後半に辿りつきます。

年度別・年齢別平均年収

2007年から2015年の年度別・年齢別の平均年収を調べました。

2012年以降は20代(21~29歳)の平均と、25~29歳それぞれの平均年収が記載されています。

尚、2007年~2011年までは20代全体の平均年収のみの記載です(2012年版「平均年収推移」のグラフより抜粋)。

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20代の年度別平均年収の推移を見ると、何れも300万円台半ばと、ほぼ横ばいであることが見て取れます。

しかし、リーマン・ショック以前の2007年と2015年の平均収入を比較してみると、2015年は2007年比で-18万円と、依然、リーマン・ショック以前の給与水準には戻っていないことが読み取れます。

リーマン・ショック以前の水準に戻らない

米国の投資銀行、リーマン・ブラザーズが2008年に経営破たんしたことに端を発した世界的景気後退、いわゆるリーマン・ショックは、日本の企業にも甚大な影響を与えました。しかし、未だに社員の給料がリーマン・ショック以前の水準に戻らないのはなぜなのでしょうか。

外部環境の変化に晒されやすい日本

リーマン・ショックにより、世界的な株安が進行し、日経平均株価も下落しました。金融不安からドル安が加速し、同時に急速な円高が進んだことから、自動車を始めとする輸出産業は大きな打撃を受けました。

一方、国内では少子化の影響により人口が減少に転じ、市場が縮小していることから、内需から外需へと、ビジネスの軸足を海外へ移す企業が増加しています。

これらの要因により、グローバル化が一気に進み、世界のどこかで経済情勢が悪化すると、その影響が日本にも波及するようになりました。

企業の内部留保の保留事情

企業の利益余剰金、いわゆる内部留保は増加しているとの報道もあります。

たとえば、東京新聞Web版2016年6月5日付朝刊記事「膨らむ内部留保 増えない給与 366兆円 最高更新」では、財務省が6月1日に発表した3月期の法人企業統計(金融・保険業を除く)によれば、内部留保は3月末時点で前年同期比6%増の366兆円に上ることが報じられています。

その一方で、従業員の給与は横ばいのまま、との指摘もあります。

金はあるが、貯めておく

それでは、「内部留保を貯めこんでおいて、従業員の給与のため使わないとは、けしからん」のか、というと、あながちそうとも言い切れません。

企業は、これらの貯蓄をさまざまな投資や研究開発、それに昨今の急激な為替変動リスクや度重なる地震などの自然災害といった、予測できないリスクへの備えとして蓄え、自身のセーフティネットに活用しているという見方もできるからです。

不確実性の高い経済状況下での足踏み状態

一時は為替も円安傾向に振れ、増収増益となった企業や、賃上げを行った会社もありますが、それはほんの一握りにすぎません。

経営を取り巻くさまざまな要因が不透明なため、企業も思い切った施策を打ち出せないでいるという状況が続いています。

たとえば、英国のEU離脱問題が良い例でしょう。英国は正式にEUに離脱を通知してはいません。そのため、離脱の手続きが遅れれば遅れるほど、日本企業も身動きが取れず、今後、日本経済への深刻な影響が出る可能性があるといいます。

今後の年収は上がる?下がる?

国内においては、2020年に東京オリンピックを控えていることや、老朽化が進んでいるインフラの保守・改修工事といった大規模な公共工事の必要があることなどから、一時的に、建設業や関連業界は活性化すると思われます。

また、インバウンドの観光業については、円高により、勢いがやや一服した感は否めませんが、暫く追い風が続くことは考えられます。

しかし、オリンピック後のことを考慮に入れば、給料の上昇に結びつくほど、外部環境が直ちに好転するとは考えにくいのではないでしょうか。

現状の日本経済は外需頼み、新興国の成長頼みという側面が強いため、それらの国々の状況に、日本もまた翻弄されてしまう脆さがあるのではないでしょうか。

そのような環境の中で、年収を容易に上げることのできる処方箋は、誰も持っていないのかもしれません。

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