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海外事業要員の中途採用活発、7~9月の求人は前年比32%増

海外事業要員の中途採用が活発で前年同期比32%増となっていることが、世界10カ国で人材紹介事業を展開するジェイ エイ シー リクルートメント グループ(田崎ひろみCEO)が発表した「2016年第3四半期のアジア各国のホワイトカラー人材紹介市場の動向」で分かった。

日系企業の海外事業要員の中途採用は海外に生産拠点を持つ製造業や、新興国の大型プロジェクトを手がける建設業を中心に増加した。7~9月の求人数は前期比で8%増、前年同期比では32%増と増加している。

 製造業では自動車部品業界でメキシコやドイツ向けの事業要員、機械や食品関連の業界ではインドネシアやタイの現地大手企業向けの営業要員を採用する動きが続いている。

 ほかにも、企業の研究開発投資を増やそうとする官民の取り組みにともない、FinTechやIoT、AI関連、電気自動車などの新技術を競うメーカー各社の動きが活発化することが予測されている。また、2020年に向け建設業界は引き続き活況で、技術者不足が見込まれている。

 上海・北京・広州などを中心とした中国では、日系企業の給与は現地企業や外資系企業と比べ最低水準のため、より給与の高い外資企業や国営企業を希望するトレンドは継続している。

 日系企業は営業職の人材を中心に採用を強化しており、優秀な人材獲得のために給与予算を増額するケースも見られている。求人市場はほぼ横ばいだ。

 香港では景気は緩やかに回復傾向で、求人数は前年同期比8%増と増加している。日系企業で日本語不要人材や幹部候補のローカル人材などでニーズが増加するなど人材ニーズが多岐にわたっている。

 日系企業での日本人採用ニーズが減少する一方、外資系企業からの日本人採用ニーズは堅調だ。
 韓国では、長期夏季休暇前から求人数は減少傾向になっており、事業拡大による増員募集よりも、欠員による求人が増えている。新卒者の就職も厳しい様子だ。

 シンガポールでは、景気の低迷にともない全体の求人数は伸びが鈍化している。同様の理由で求職者も中堅クラス以上の人材は転職に保守的な人が多い状態だが、若手クラスの人材は積極的に転職の意向を示している。

 マレーシアでは外国語人材や日本人人材の需要が高いほか、製造業では専門性に長けた日本人技術者の需要もある。求職者の登録は大幅に増加傾向だ。

 タイでは、企業の採用動向はおおむね横ばいの状態だが、国王の死去による自粛状態がしばらく続き採用を控える企業が増える可能性があるため、回復は来年以降になると見られている。一方、転職市場は景気に関係なく売り手市場が続いている。

 インドネシアではeコマースやFinTech市場で人材ニーズが高まっている。日系企業が多い自動車業界はまだ活気が戻らないが、発電、建設等のインフラ関連業界では採用の動きを見せている。転職は求職者に有利な売り手市場となっており、転職者の年収が20~30%アップすることも珍しくない状態だ。

 ベトナムでは、サービスや小売りなどの非製造業の日系企業の進出が活発なため日本語スピーカー人材のニーズが増えている。

 日本人の採用ではサービス業のホスピタリティ職や不動産関係の専門家などスペシャリストの需要へとニーズが変化した。また、日系企業への関心が増しており、就職を希望する求職者が増加している。

 インドの採用活動は求人数が前年同期比7%増となるなど活発化しており、企業の新規進出関連の相談も増加傾向にある。日本人の求人数は日本語スピーカーの給与上昇、駐在員不足を背景に昨年比で約3倍まで増加している。

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