新人が入社してくる!人材育成のポイントは?
もうすぐ春、新入社員が入社する季節がやってきます。2017年4月は、1994年生まれの新人が入社してくる年です。読者の中には礼儀や挨拶、仕事などを指導する人材育成の立場にある方も多いのではないでしょうか。そんなあなたへ、人材育成する方法をご紹介していきます!
新入社員は緊張している
新入社員の頃のこと、覚えていますか?
何とも言えない緊張感で出社した入社式の日、ドキドキした配属先の顔合わせ、初めて外線電話を取ったとき……。
息つく間もなくどっと押し寄せるプレッシャーと、
「これからどのような生活が始まって、自分はどうなっていくのだろう」
といった不安を感じていたのではないでしょうか?
中には「全く緊張しなかった」と豪語する鋼の心臓を持った方もいらっしゃったかもしれませんが、常に緊張している新人もいると心得ておきましょう。
ポイント1.受け入れる姿勢
さて、そんな中で部署内の受け入れ体制は整っていますか?
もちろん彼らのために仕事の配分を調整したり、教育することも大事です。しかし新人が何より嬉しいのは、新しい世界に飛び込んできた自分が、周囲に”受け入れられている!”と実感できることです。
新人に寄り添い「私たちはあなたに関心を持っているよ」と示すことで、彼らが居場所を作りやすくなります。
ポイント2.具体的な指導
研修で勉学に励み、アルバイトで社会経験を積み重ねてきたといっても、身分は学生であることに変わりはありません。社会人としての経験はありませんから、当然、即通用・実践できる人などいないのです。
重要なのは「具体的に教える」こと。言い換えれば、”手取り足取り”です。
新人の頃はビジネスメールを1通送るだけで1時間かかることもザラ。仮にマニュアルがあったとしても、どうしてこの作業が必要かなど、丁寧に説明しながら指導しましょう。基本ができれば、応用力も自然と身に付きます。
またこの時期は、自分の仕事を抱えながら指導にあたるため、多忙にはなりますが「もっと効率的なやり方はないか?」「この処理は正しいのか?」など、自分の仕事を見つめ直すいい機会にもなります。
ポイント3.良い・悪いの判断
学生と社会人では「良い・悪い」の判断基準が全く異なる事も挙げられます。
もちろん会社や部署によって意識の差はあれど、特にSNSで会社の内部事情を広めたり、友人や同期に話す行為は情報漏洩にあたる重大行為。入社時に新人研修などで教育される場合がほとんどですが、新人がルール違反をしていないか目を光らせておくことも指導者の役目です。
そのためには相手の性格を理解したうえで、しっかりとしたリスク管理が必要です。「迷ったら自分に一度相談してほしい」などと伝え、大げさなくらい報連相を行うように指導しましょう。コミュニケーションを増やしていくことで、自然と新人の特徴もわかってくるはずです。
ポイント4.叱咤激励
仕事に慣れないうちはミスを侵すことも当然です。そんな時は責めたり怒るらずに、ぐっとこらえて冷静になり「新人が早く一人前になる」ための方法を考えましょう。
何故ミスをしたのか、新人の話に良く耳を傾けてみましょう。意外と自分の仕事の中に解決のヒントがあるかもしれませんよ!そして一緒に前進していくようにしましょう。
またモチベーションを上げる事も大事ですが、下げない事はもっと大事です。たまには褒めてあげたいものですね。
コミュニケーションが重要
かなり年下の新人の場合、「自分とは違う時代を生きてきた子供」という感覚で接してしまいそうになりますが、相手も立派な社会人です。もっといえば、いずれはその世代が中心となって会社の経営を担う時代がくるのです。
お互いに戸惑ったり、理解の及ばないミスをすることもたくさんあると思いますが、「相手の良い面に目を向ける」ことが大切です。また難しい局面は、自分をさらに成長させるチャンスだと気持ちを切り替えて、積極的に新人と向き合っていきましょう!