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「ゆとり世代」はもう古い?新入社員教育の最新事情

若い新入社員をどう教育したらいいのかわからない、とお悩みのあなた。最近の新入社員世代は「ドローン型」、「消せるボールペン型」など不思議な名前で呼ばれています。各世代の特徴を頭に入れておけば、新入社員の教育に四苦八苦することも少なくなるかもしれません。

平成28年度入社の新入社員は「ドローン型」

平成28年度入社の新入社員は、ちょうど就職活動のルールの一斉変更に見舞われた世代です。採用スケジュールの大幅な変更により企業側にも混乱が生じ、就活生は臨機応変な対応を求められました。このように、突然今までとは風向きが変わった状況の中でも、焦ることなく柔軟に対応して内定を勝ち取ったのが「ドローン型」世代です。

彼らは、風に煽られるかのように周囲の環境がいきなり変化しても、持ち前の柔軟さで自立飛行を保ち、最終的には目的を達成します。彼らの姿は、上の世代から見ると「フラフラしていて、捉えどころがない」、「教育効果がわかりにくい」と感じる所があるかもしれませんが、周囲に流されているように見えても実は長期的な目標をしっかりと見据えている場合が多いようです。先輩社員は短期的な成果を求めるより、長い目で見守るようにすると良いでしょう。

平成27年度入社の新入社員は「消せるボールペン型」

平成27年度入社の新入社員は、4大卒であれば東日本大震災の直後に大学入学した世代です。彼らは、社会の未曾有の混乱を目撃しながらも、着実に己のなすべきことをこなす勤勉実直な学生生活を送りました。そのため、彼らの外見はまるでボールペンのように生真面目で、一見すると見どころのない凡庸な人材のように思えてしまうことがあります。

しかし、激動の時代のなかで学生生活を送った彼らには、目覚ましい状況対応能力が隠されています。まるで「消せるボールペン」のように、難しい曲面に立たされると今までにない画期的な創造力を発揮するのです。この秘められた能力を伸ばせるよう、新人のうちから多様な仕事にチャレンジさせるようにしましょう。

ただし、この世代の新人教育において過度なプレッシャーは禁物です。指導に熱がこもりすぎて本人のキャパシティを越えた仕事を任せてしまうと、色が消えて無個性化したり、早々に退職したりてしまうリスクも覚悟が必要です。

平成26年度入社の新入社員は「自動ブレーキ型」

平成26年度入社の新入社員は、就活時期にブラック企業問題が話題を集めた世代です。そのため、「一歩道を誤れば、人生真っ暗」という恐怖感が大きく、失敗して壁にぶち当たることのないよう、何事も慎重に準備する傾向があります。彼らの危機回避能力はまるで自動車の「自動ブレーキ」のようで、目前のトラブルにぶつかる前に察知することが得意です。

「自動ブレーキ世代」の慎重さは長所でもありますが、時に短所にもなります。若いビジネスマンには、安全運転だけではなく、向こう見ずなほどスピードを出すことが必要な場面もあるものです。新人教育においては、「失敗して壁にぶち当たっても、先輩がフォローしてくれる」という安心感を与えてあげると、無用な”ブレーキ”を踏むことなく、のびのびと業務に取り組めるに違いありません。

平成25年度入社の新入社員は「ロボット掃除機型」

平成25年度入社の新入社員の就活時には倫理憲章が変更され就活の開始時期が従来より2ヶ月遅くなり、就活生たちは短い時間のなかで効率よく立ち回ることを余儀なくされました。この世代の新入社員はまるで「ロボット掃除機」のように、効率よく行動し、短時間で的確に成果を出すことが得意です。

「ロボット掃除機型」の新入社員たちは、要領がよく、自立性に富んでいるため、早いうちからある程度の裁量を与えてもそつなくこなします。しかしその一方で、大きな段差があるとつまずいてしまい、行動不能となる短所も持ち合わせています。教育においては、丁寧にコミュニケーションを取って本人の働きやすい環境を整えてあげたうえで、一歩後ろから見守る姿勢を心がけると上手くいくでしょう。

平成24年度入社の新入社員は「奇跡の一本松型」

平成24年度入社の新入社員は、就職内定率が過去3番目に低い厳しい就活状況のなかを勝ち抜いてきた粘り強い世代です。そのため、東日本大震災の津波を生き残った松の木になぞらえて「奇跡の一本松型」と呼ばれています。

彼らは、震災時の募金やボランティア活動を通じて他者と共に助け合うことの重要性を実地体験で学んでいるため「社会やチームのなかで貢献したい」という潜在的な思いが強い世代でもあります。教育では、チームでの協働の大切さを認識できるように配慮してあげると、彼らの良い部分が十分に発揮できることでしょう。

傾向と対策はほどほどに

以上のように、世代ごとのキャラクターをある程度認識したうえで接していけば、新入社員の能力を伸ばしていくために役立ちます。ただし、「この人は〇〇年入社だからこういう人格だろう」といったように強い先入観を持って接するのは、必ずしも正解ではありません。

なぜなら、新入社員はそれぞれの入社世代による特徴と、個人が生まれ持っている個性の2つの側面を持ち合わせているからです。まずは一人の先輩として新入社員個人と向き合うつもりで、良好な信頼関係を構築するところからはじめましょう。

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