転職

意外な落とし穴?失敗しないUターン転職を学ぼう!

「いずれは故郷に帰りたい」「地元に貢献したい」…そんな思いから、Uターン転職を夢見ている方もいらっしゃるのではないでしょうか?しかし、漠然とした憧れだけでUターンして大失敗…という例もあるのです。今回は、Uターン転職を成功させるポイントをご紹介します。

Uターン転職とはなにか

地方から都会の大学へ進学してそのまま都会で就職した人や、就職をきっかけに都会に出てきた人が、その後生まれ故郷に戻って新たな職に就くことを「Uターン転職」といいます。

Uターン転職には、職場や仕事内容の変化に加えて「生活環境の著しい変化」という特徴があります。それが吉と出ることもあれば、凶と出ることもあるかもしれません。
また、結婚されている方にとっては、Uターン転職は自分一人だけでなく、奥さんやお子さんにも大きな影響が及ぶ、人生の一大イベントとなります。

Uターン転職のメリットとは

Uターン転職することによって得られるメリットはどのようなことでしょうか。3つ挙げてみました。

田舎でのびのび暮らすことができる

「通勤ラッシュから解放された!」「通勤時間が3分の1になった」「どこに行っても行列に並ぶ必要がない」など、都会暮らしのイライラから解放されることは非常に大きなメリットでしょう。

都会暮らしでは叶うことのなかった庭付き一戸建ても、地方では当たり前に持つことができるかもしれません。車の維持費も都会に比べるとはるかに安いので、憧れのマイカーを持つこともできます。

アウトドア活動が好きな方や、マリンスポーツ・ウィンタースポーツが趣味だという方にとっても、最適な環境となるでしょう。

さらに、都会に比べて地方は公立中学・高校のレベルが高いので、子供の教育費をかけずに良質な教育を受けさせられるというメリットもあります。

家族から喜ばれる

実家の近くにUターンすれば、親や親戚にはとても喜んでもらえることでしょう。年老いた親の近くにいられるのは、自身にとっても安心感があるものです。

また、奥さんの地元にUターンするということも考えられます。実家から家事や子育てのヘルプを受けやすくなるため、共働き夫婦の場合は大いに助かることでしょう。

三世代が近くに暮らす環境で育つことは、子供にもいい影響を与えます。

人脈が豊富で仕事が見つけやすい

親や親戚、さらには友人のツテをたどって、すんなり転職できる場合もあります。
また、昔からの人脈を、仕事に活かすことも可能です。

Uターン転職のデメリットとは

それでは、逆にUターン転職にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。

収入が下がる

残念ながら、Uターン転職後は給料が確実に下がります。

地方企業の給料は思っている以上に安く、部長クラスで年収500万円という求人もザラ。転職前より給料が4~5割減となり、厳しい生活を強いられているという失敗談もよく聞かれます。

自分のスキルに見合った求人が見つけづらい

人材が豊富で業務が細分化された都会の企業では、専門性を磨いて戦うことができました。しかし、地方の企業では「何でもできること」の方が重要視されてしまいます。
自分の得意分野を活かせる仕事が見つからないということもあり得るでしょう。

逆に「営業担当ですが、総務や経理も多少わかります。パソコン好きなんで社内のシステム担当も僕やりますよ!」なんて方は重宝される傾向にあります。

地方の慣習や生活環境になじむのが大変

都会の大企業での仕事は、理路整然とマニュアル化されておりコンプライアンスもばっちり。
そんな中で経験を積んできた方にとっては、中小企業が中心で同族経営も多い地方での仕事は戸惑うことが多いかもしれません。

変化を嫌って新規事業に手を出したがらない、成果を正当に評価してもらえない、慣れ合いが強く新参者が入りこみづらい、サービス残業やパワハラなどがまかり通っている…など、イライラさせられることもあるでしょう。

プライベートでも、ご近所の人間関係が親密すぎたり、逆によそ者として扱われご近所づき合いがしづらかったり…という苦労があることも。
奥さんや子供など、家族に負担をかけてしまう可能性もあります。

こんなはずじゃなかった…失敗例から学ぼう

Uターン転職をしたいけれど、デメリットを考えると踏み出せない…という方もいらっしゃるはず。実際の失敗例から、Uターン転職を成功させるコツを学びましょう。

例1:縁故採用に頼ったので辞めづらい

「地元に戻ってくるなら就職を世話してあげよう」という親戚に頼り、Uターン。
転職活動の苦労がなくラッキー、と思っていたが、いざ働きだしてみると、これまでの経験が全く活かせない内容だった。
一から仕事を覚えなければならず、同僚の目も冷たい。いっそ辞めてしまいたいのだが、親戚の立場もあるので辞められない。

⇒ 親や親戚のツテを頼れるのはUターン転職のメリットではありますが、辞めづらいなどデメリットもあります。
「こういう仕事があったら紹介してほしい」と具体的に頼み、自分の目で確かめて納得してから決めるようにしましょう。

例2:とりあえず帰ったが仕事が見つからない

Uターンの決意は固まっていたし、面接のたびにいちいち地元に帰るのが面倒だったので、仕事を辞めてとりあえず実家に帰ってきた。
しかし、いざ転職活動を始めてみると、希望に合う求人が全く見つからない。いつまでも無職でいるわけにはいかないので、希望と大幅に違う職に就かざるを得なかった。

⇒ 地方での求人数は都会に比べてはるかに少ないので、短期決戦で希望の転職ができる可能性は非常に低いと考えましょう。
都会で働きながら情報収集をして、いい求人が見つかるのを待つことが得策です。

例3:結構かかる生活費…都会ではなかった出費も

Uターン転職では収入が下がることはわかっていたが、それでも田舎暮らしがしたかった。

生活費も安いし大丈夫だろうと楽観視していたが、実際目に見えて安いのは住居費や駐車場代のみ。
物価レベルはほとんど都会と変わらず、さらに冬季の暖房代や町内会費、地元の寄り合いへの参加費用など、都会暮らしではなかった出費も多く、収入が減った分をカバーできなかった。

⇒ Uターンを意識しているなら、実家に帰省したときに物価をチェックしたり、親からヒアリングするなどして、地元でのコスト感覚を身に着けておきましょう。
家族をお持ちの方なら、子供の教育費用まで考えてライフプランをシミュレーションしておくといいです。

Uターンする人が知っておきたい支援制度

過疎化や人口流出に悩む地方の市町村では、移住者を積極的に受け入れ、活気を取り戻したいという動きがあり、さまざまな支援制度が設けられています。

● 新潟県 南魚沼市:賃貸住宅契約時初期費用を2/3まで補助、さらに家賃の半額を補助(2年間)
● 岩手県 大槌町:助成金交付(家族構成により10~20万円)
● 新潟県:Uターン就職する若者の奨学金返還を一部補助(6年間、120万円まで)
● 石川県 穴水町:Uターンして親と同居する場合のリフォーム費用を一部補助
● 山口県:移住の下見、Uターン転職面接など、交通費の半額を補助

あなたの故郷でも、支援制度があるかもしれません。地元の役場に問い合わせてみるといいでしょう。

具体的なイメージを持って後悔しないUターン転職を!

Uターン転職には、多くの素晴らしいメリットがあります。
しかし、「地元だから大体わかっている」「とりあえず帰ってから考えれば大丈夫」などと油断していれば、思わぬ失敗を招くことになるでしょう。

だからこそ、Uターンでの転職活動は慎重に。地方での生活を具体的にイメージしながら、妥協すべき点と譲れない点を吟味していきましょう。

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