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日本の「人材ミスマッチ」は世界最悪レベル、専門性の高い業界の賃金上昇が遅い

日本における「人材ミスマッチ」はアジア・太平洋地域で最も大きく、世界最悪のレベルとなっていることが、外資系人材紹介会社のヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン(東京・港、マーク・ブラジ マネージング・ディレクター)の実施した世界33カ国の労働市場おける人材の需給効率を評価・分析した調査研究で分かった。

ヘイズ社が各国の人材関連の各指標を指数化(0が最小、10が最大)したところ、日本の「人材ミスマッチ(数値が高いほどミスマッチが大きい)」は9.8と高く、企業が求めているスキルと実際に求職者が持っているスキルが大きくかい離していることが改めて浮き彫りになった。

 急速な技術の進化やグローバル化に日本の人材が持つスキルが追い付いていない状況で、最も人材不足が深刻なIT業界ではデータサイエンティストなどのビッグデータ関連の職務が不足している。

 また、自動車産業では自動運転技術者や安全性能技術者など、様々な業界における職務で必要なスキルを持つ人材の確保が難しい状況が続いている。

 アジア太平洋地域各国の「人材ミスマッチ」指数は、日本に次いでシンガポールが6.1、香港が5.0などとなっている。世界平均では6.4だったほか、米国では10.0、フランスでは6.7、ドイツでは3.4、ロシアでは4.4という結果だった。

【アジア太平洋地域各国の「人材ミスマッチ」指数】
日本 9.8
シンガポール 6.1
香港 5.0
インド 4.9
ニュージーランド 4.8
中国 4.6
オーストラリア 4.5

 また、日本で労働市場の問題として「専門性の高い業界における賃金圧力(数値が大きいほど賃金上昇の圧力が大きい)」の低さが目立った。世界平均は6.2だが、日本では1.0と低い数値を記録した。

 これは、専門性の高い業界の賃金上昇が、そうでない業界の賃金上昇より遅いことを意味するもので、深刻な人材不足によりサービス産業や福祉業界の賃金見直しが進められ、引き上げペースが専門性の高い業界より早かったことが低い数値の背景と見られている。

【「専門性の高い業界における賃金圧力」指数】
アメリカ 9.9
ドイツ 9.9
シンガポール 8.4
ロシア 6.7
カナダ 6.5
香港 6.2
フランス 5.5
インド 4.2
中国 3.7
日本 1.0

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