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社会人が読むべきビジネス書の人気ランキング

書店を訪れると、さまざまなビジネス書が並んでいます。ビジネスの指針となるような本が欲しいけれど、あまりに多くのビジネス書があって、どれを手に取ったらいいのか分からない、という人も多いのでは?そんなときは、人気ランキングを参考にしてみるのもひとつの手です。

Amazon売れ筋ランキングを参考にしてみる

本を買う場所といえば、昔は書店でしたが、今は本もネットショッピングで販売される割合が増えています。なかでも通販大手のAmazonは、販売実績によってジャンルごとに売れ筋ランキングを出しています。

ランキングは1時間ごとに更新されるので、まさに今、旬の本が分かるようになっています。

また、「ビジネス・経済」というジャンル内でも、「産業研究」「マーケティング・セールス」「経理・アカウンティング」「金融・ファイナンス」「オペレーションズ」「マネジメント・人材管理」といったように細かく分類されていて、その分類ごとのランキングを見ることも可能。
そのため、自分が現在関わっている仕事の内容や、抱えている悩みなどに合わせて選ぶことができるのです。

では、今はどんな本が人気となっているのでしょうか。
「ビジネス・経済」ジャンルの売れ筋ランキングで、トップ5にランクインしている本を見てみましょう。

『やり抜く力――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』

著者のアンジェラ・ダックワース氏は、ペンシルベニア大学の心理学教授。ハーバード大学で神経生物学を学び、オックスフォード大学で神経科学の修士号を取得。その後、マッキンゼーの経営コンサルタントを経て教職に就きましたが、心理科学の知見を教育に生かしたいとペンシルベニア大学大学院で心理学の博士号を取得し、心理学者となりました。

心理学分野にも教育分野にも深い知識を持つダックワース教授。その最新の研究成果をまとめたのがこの本です。なにかを成功させる上で、最も必要とされる目のが「やりぬく力」、というのが教授の理論。この「やりぬく力」は、アメリカでは「GRID」と呼ばれ、教育界だけでなくビジネス界でも重要視されています。

この本では、「やりぬく力」とは何なのか、伸ばすためにはどうしたらいいのか、といった自分を成長させるためのポイントについて、分かりやすく解説。このほんを読んで実行に移すだけで、さまざまな分野に応用が可能な「やりぬく力」を培うことができます。

『最強の働き方――世界中の上司に怒られ、凄すぎる部下・同僚に学んだ77の教訓』

慶應義塾大学総合政策学部を卒業し、INSEADにてMBA(経営学修士)を取得し、大手グローバル・コンサルティングファームで数多くの欧米企業の戦略立案に関わったムーギー・キム氏。その経験を元に、ビジネスパーソンがもつべきスキルや思考方法についてまとめたのがこの本です。

「メールの送りかた」「メモの取りかた」「資料の作りかた」「プレゼンのしかた」といった、ビジネス上では誰もが行う作業について、「どうすべきなのか」「相手にどういう印象を与えるか」といった観点から細かく解説しています。

ポイントは、なにか特別なスキルを磨くのではないということ。毎日の作業を行う際に少し意識を変えるだけで、誰もが「最強の働き方」ができるようになるということです。経験に合わせて実践的な成長方法が紹介されているため、新入社員からベテランのビジネスパーソンまで、幅広い層に対応できるビジネス書になっています。

『嫌われる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教え』

アルフレッド・アドラーは、オーストリアの精神科医・心理学者・社会理論家。日本ではあまり知られていませんが、パーソナリティ理論や心理療法の分野では、ジークムント・フロイトやカール・グスタフ・ユングと並び称される巨匠です。

アドラーは「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と定義して、対人関係を改善していくためのさまざまな方策を提示しました。そのひとつが「承認欲求」の否定です。

「人から好かれたい」「認められたい」という思いは、誰もが持っていることでしょう。でも、それがあるからこそ、「他人にどう思われるか」が気になってしまう。でもそれは本来、考えなくてもいい問題だとアドラーは解釈しています。

そんなアドラー心理学を分かりやすく伝えるため、この本は哲学者と青年の対話という形式で展開していきます。著者のひとり、岸見一郎氏は、日本におけるアドラー心理学の第一人者で、日本アドラー心理学会顧問を務めていると同時に、アドラーについての著作も多数上梓しています。もうひとりの古賀史健氏は、数多くの書籍の企画・ライティングを手がけてきた編集者です。

さまざまな対人関係の中で窮屈さを感じている人には、おすすめの本ではないでしょうか。

『ビジネス版 悪魔の辞典』

ビジネスの参考になる本を「ビジネス書」と言うのならば、この本は少々定義から外れてしまうかもしれません。

「アジェンダ」とは、時間を無駄にする項目を並べたリストである。
「社外秘」とは、社外に持ち出せば、金になることを示すスタンプである。
「修正案」とは、当初の予定通りの案のこと。
「内部通報制度」とは、まず通報者の過去の経歴から調べる制度。

ここに挙げた内容からも分かるとおり、ビジネスで使われているさまざまな言葉について、痛烈なブラックユーモアで解説しています。

仕事上での不満を抱えている人にとっては、その批判的な内容から、読むとスッキリするという効果もあるでしょう。しかし、その一方で会社組織が抱える問題点があぶり出されているので、仕事に対する視点を変えて改善方法を探るための一助にもなるはず。そういった意識を持って読んでみるのもいいのではないでしょうか。

『「学力」の経済学』

この本はビジネス書でもあり、教育書でもあります。

「ゲームは子どもに悪影響を与える」「子どもはほめて育てるべき」といった教育に対する俗説を、データ面から科学的根拠に基づいて分析検討し、その効果を検討するのが「教育経済学」。個人の経験ではなく、データという科学的根拠から検討することで、導き出される結果がまったく違ってくることがあるというのを、分かりやすく解説しています。

著者の中室牧子氏は、慶應義塾大学を卒業後。コロンビア大学で博士号を取得。専門は教育を経済学的な手法で分析する「教育経済学」で、現在は慶應義塾大学総合政策学部准教授を務めています。その中室氏の目から見ると、個人の経験のみで教育論を語るのは科学的な根拠に乏しく、「なぜその主張が正しいのか」という説明が十分になされていないように感じられるとか。たしかに、「自分はこうだった」というだけでは、誰かを説得するのは難しいことでしょう。

この本で取り上げられているのは教育についてですが、この考えかたはビジネスにも生かすことができます。さまざまな作業を科学的根拠に基づいた視点で見直すことで、仕事に対する意識を変える一端になるかもしれません。

ランキングを参考に本を選ぶ

いかがだったでしょうか。こうして見ると、「ビジネス書」というジャンル内でも、人気のある本にはさまざまな種類があることが分かります。

どれを読んだらいいのか迷ったときには、じっくり検討してこれぞという1冊を選ぶのもひとつの手です。反対に、さまざまなタイプの本を流し読みして、幅広い視野を取り入れるのもいいのではないでしょうか。

せっかくランキングが見られるのですから、ぜひうまく活用してみてください。

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