メンバーシップ

メンバーシップ(Membership)とは、組織の一員(メンバー)として組織全体に貢献することを指します。そのため、組織においてはリーダーシップを発揮する人材と同じくらい、メンバーシップを発揮できる人材の存在が重要です。

また、メンバーシップに似た意味の言葉として「フォロワーシップ(Followership)」が挙げられます。フォロワーシップとはリーダー以外の人員が、リーダーや組織のために主体的に行動することです。メンバーシップとフォロワーシップはどちらも組織のための行動を意味しますが、フォロワーシップは組織の構成員が立場に関係なくリーダーを支える意味合いが強いのに対し、メンバーシップは自分の役割を全うすることで組織全体を支えるという意味合いが強いことが特徴です。

メンバーシップの特徴が顕著に表れるのが「メンバーシップ型雇用」です。業務内容・時間・勤務地を明確に決めて採用する「ジョブ型雇用」に対し、日本で一般的な新卒一括採用型雇用は「メンバーシップ型雇用」と表現されます。

メンバーシップ型雇用では、先に人材を雇用し、その後に役割をあてます。メンバーシップ型雇用では、基本的には社員は終身雇用・年功序列の制度下で働くことが特徴です。

また、ジョブ型雇用が主流の欧米では業界(役割)ごとに労働組合が結成されるのに対し、メンバーシップ型雇用が主流の日本では企業別に組合が結成されます。終身雇用・年功序列・企業別組合はメンバーシップ型雇用の3つは、日本独自の雇用文化です。

欧米への追従から、日本でもジョブ型雇用が注目されていました。しかし、変化の大きい現代社会においてはメンバーに求められる役割も変わりやすく、ジョブ型雇用よりもメンバーシップ型雇用のほうが柔軟な対応ができるのではないかといわれています。

また、近年では仕事が発生する度に雇用する「タスク型雇用」や、クラウドソーシングでの業務外注化も増えてきました。それぞれの企業によって最適な雇用形態は異なるため、自社に最適な働き方を選ぶようにしましょう。

フォロワーシップは、強い組織を作るために重要な能力です。リーダーシップのある人材の方が目立つため評価されやすいですが、フォロワーシップのあるメンバーも同じくらい評価できるとよいでしょう。

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