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リスキリングをしないミドル・シニアはお払い箱? 会社で生き残るために今やるべきこと
近年のデジタル化やビジネスモデルの変革、働く環境の変化によりリスキリングの重要性は高まっている。その中でも社内のボリュームゾーンであるミドル・シニア層に対するリスキリングの実態について取材した。(文・溝上憲文編集委員)
政府はリスキリング支援を重視
岸田文雄首相は1月23日の施政方針演説で、持続的な賃上げを実現するために、リスキリング(学び直し)による能力向上支援を行うと表明した。
具体的には「GX、DX、スタートアップなどの成長分野に関するスキルを重点的に支援するとともに、企業経由が中心となっている在職者向け支援を、個人への直接支援を中心に見直します。」
「加えて、年齢や性別を問わず、リスキリングから転職まで一気通貫で支援する枠組みも作ります。より長期的な目線での学び直しも支援します」と述べている。
賃上げにつながらなくても近年のデジタル化や新規事業など、ビジネスモデルの変革で新たなスキルの修得が求められつつある。 しかし、政府が支援しますといってもそんなに簡単なことではない。最も大きな課題は社内のボリュームゾーンと言われる40~50代のミドル・シニア層のリスキリングだ。