DX:デジタル化により仕事はどう変わるのか?【キーンバウムのFUTURE JOBS #1】

デジタル化は企業に変革をもたらす。企業はどのように対処しているのだろうか。またデジタル革命は、私たちの仕事にどのような影響を与えるのだろうか?新しく生み出されたプロファイルとは?これらの疑問に答えるFUTURE JOBSの第一回を紹介する。

デジタル化とは、ビジネスにおける様々なプロセスの簡素化、加速化、改善のために新しい技術を取り入れることだ。それは、変化、プロセスや働き方の変革、そして人々の考え方を変えることを意味する。企業はこのような文化的変化にどのように対処すれば良いのか。特にリーダーシップ(※1)という側面から、これは具体的に何を意味するのだろうか。

デジタル化は複雑なプロセスである。内容や技術的な変化だけでなく、企業文化をも大きく変えるものである。企業文化とは、人と人との関わり方を定義するものである。企業において、問題や失敗を公にし、分析、改善を図ることがどの程度可能なのか、また、何を基準に意思決定を行っているかを示すものである。これらを踏まえて、企業が何を実現し、何を達成できるかが明らかになる。企業のトランスフォーメーションを推進しなければならない管理職にとって、これは特に大きな課題となる。

最も重要な前提条件は、旧式の管理構造の従来型思考パターンを変えることである。意思決定をより速く行うためには、安易なトップダウン型のリーダーシップは捨て、協調的でオープンなリーダーシップに変えていかなければならない。マネージャーはコーチやスパーリングパートナーとして、従業員がビジョンの形成とその実行に参加することを可能にするのである。これはまた、リーダーシップ4.0とも言えるであろう。

このような組織で重要な役割を果たすのが、デジタル最高責任者(Chief Digital Officer, CDO)である。CDOはオピニオンリーダー、イノベーター、コーチとして、企業文化のトランスフォーメーションに不可欠な要素となる。ここで重要なのは、この役割をCIOやCTOなどの技術分野と混同してはならないことだ。CDOは、そのプロセスにおけるマインドセット、コミュニケーション、コラボレーションを調和させる役割を担っており、ビジネスプロセス全体を変え、企業を未来に向けて位置づける。つまりCDOは、変化への対応力、革新への意欲、コミュニケーション力のために存在する。ただし、CDOはCEOが許可した範囲内でしか実行できない。このように、CEOは絶え間ないトランスフォーメーションの原動力として決定的な役割を担っているのである。

しかし、デジタル時代へのトランスフォーメーションを成功させるには、企業内のタスクと役割のプロファイルも変えていかなければならない。今後数年間で、これらはどのように変化していくのだろうか。また、企業が競争力を維持するために必要な新しい職務プロファイルとはどんなものであろうか。

これらの疑問やその他の質問については、連載「Future Jobs – People in the Digital Age」の次回の記事「どんな企業でCDOが必要とされるのか?」でお答えしていく予定。

【注釈】
※1 https://www.kienbaum.com/de/lead/

 

【執筆】
Matthias Cescatti
Principal | Executive Search | Kienbaum Consultants International

Timo Lüscher
Principal | Executive Search | Kienbaum Consultants International

 

オリジナル記事(ドイツ語):
https://www.kienbaum.com/de/blog/was-digitalisierung-mit-uns-und-unseren-jobs-macht/

 

本記事はニュースレター2022年No.1に掲載されたものです。ニュースレターは下記よりご覧いただけます。
https://media.kienbaum.com/wp-content/uploads/sites/13/2022/03/Newsletter_No_1_2022_JP.pdf

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