【キーンバウムのショートサーベイ】ドイツ給与動向緊急調査:固定報酬の引き上げが最重要施策
1.調査対象企業の77%が2022年に固定報酬を引き上げた。
2.管理職の平均引き上げ率は4.2%、専門職は4.6%、事務職は5.0%。
3.約半数の企業が、すでに2023年のさらなる施策を計画中。
不確かな時代において、従業員は、高いインフレ率と生活費の上昇に合わせて給与を調整するよう、企業に大きな圧力をかけている。その一方で、企業では有能な従業員の確保がますます難しくなっており、優秀な労働力の獲得競争に対応できるようにする必要がある。高インフレとそれに伴う生活費の大幅な上昇は、給与にどのような影響を与えているのだろうか?従業員はこれまでどの程度の賃上げを実現できたのだろうか。
2022年秋、人事およびマネジメントコンサルティングのキーンバウムは、ダイナミックな時代に対応するために企業が報酬の問題にどのように対処しているかを、すでに2022年秋に「給与開発に関する年次調査」で予測していた。そして今回、現実の確認が行われた。今回の「給与開発に関するショートスタディ2022/2023」では、はこれらの施策が具体的にどのように実施されたかをチェックしたもので、対象企業は300社を超える。
2022年の給与はアップした
「ここ数ヶ月の異常に高いインフレ率により、多くの企業で再び人件費予算が大幅に増加した。多くの企業が、特に低所得者層において、例年よりも大幅に報酬を引き上げている。」こう述べるのは、キーンバウムのコンペンセーション&パフォーマンスマネジメント部門でマネージングディレクターおよびパートナーを務めるDr. Sebastian Pacherである。
現在の緊迫した経済情勢にもかかわらず、2022年にはほとんどの企業で給与が上昇している。ただし、固定報酬の引き上げは現在のインフレ水準よりもはるかに低く、現在の賃金交渉に対する従業員の要求にも及ばない。依然として高いインフレ率により、多くのケースで実質賃金の減少が生じている。
「半数以上の企業が、過去1年間に人件費への支出を大幅に増加させたと回答している。さらに中小企業の4社に1社が、それによって経営の選択肢が狭まっていると回答している。特に中小企業にとっては課題は相当大きなものであることがわかる。」キーンバウムのデータサイエンス部門のシニアマネージャーであるDr. Michael Kindはこう補足する。
これらの洞察を含む2023年4月11日発行のサーベイ「Kienbaum Gehaltsentwicklungsprognose 2023」はKienbaum Shopにて入手可能。
執筆
キーンバウム・プレスリリース
オリジナル記事(ドイツ語):
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