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キーンバウム、ビジネスネットワーキングを恐れるな:仕事でのLinkedIn(リンクトイン)活用法

「2つを同時に実行するときは、片方を疎かにしないで!」アウトプレースメント、つまり再就職コンサルティングで、LinkedInにどの程度関わるべきかを候補者から尋ねられたとき、私はこのように提案する。

この質問の背景として常に耳にするのは、様々な活動を明記した完璧なプロフィールをLinkedInで作成した後、このSNSに夢中になりすぎて、ついには「求職活動」という本来の目的から気がそれてしまうのではないか、というある種の不安である。確かにここで迷子になりやすいのは事実である。というのも、「デジタル・ネットワーキングはコミュニケーションの可能性を爆発的に広げるため、新たなレベルの複雑さを生み出す」からである(Zukunftsinstitut.de、2022年4月より※)。

LinkedInが提供するメリットに着目しよう

ポジションや地域を超えたグローバルなネットワーク、企業や人、コンテンツに関する文字通り無限の情報プール、そして絶え間ないコミュニケーションの連続。しかし、LinkedIn上のコンテンツは現実の活動を反映している「だけ」であることを常に心に留めておくべきである。投稿の下に多くのビューや「いいね!」が表示されるのは望ましいが、その重要性は溢れるソーシャルメディアの波の中ですぐに消えてしまう。

LinkedInや他のソーシャルネットワークなど、デジタル世界での活動が現実に移ったときに初めて、真に持続可能な社会的共鳴が生まれるのである。

それよりもはるかに重要なのは、オンラインとオフラインの世界が融合して生まれる多様なつながり、いわゆるリアルデジタル化である。

リアルデジタルとは?

オンラインとオフラインの世界の境界線はますます薄れ、多様なつながりが形成されている。したがって、もはや「リアル」と「デジタル」を分けるのではなく、両者の相互作用を総合的に捉えるべきである。

例えば、LinkedInで元同僚の興味深い投稿や誕生日のお知らせを目にし、それをきっかけに2人が電話や「バーチャルで一緒にコーヒー休憩」をしたり、散歩などで実際に顔を合わせてアイデア交換ができたりしたら、私たちは「つながり」のメガトレンドの中に生きていると言えるだろう。つまりリアルデジタル化は、「デジタルトランスフォーメーションの核心は、技術の新しさよりもむしろ社会的共鳴にある」(Zukunftsinstitut.de, Apr. 2022※)ことを明確にしているのである。

したがって、完璧なプロフィールを作成したら、誰かがその「餌」に飛びついてくるのを待つだけでなく、自ら最初の一歩を踏み出すことが必要である。連絡を取り、ネットワークを広げ、自身のLinkedIn活動を別次元、つまりリアルデジタル化に引き上げるのである。

ソーシャルメディアでの存在感を高めよう。5つの効果的活用法

① ビジュアルでも目立つように!
第一印象が大事!プロフィールのトップ部分、通称「名刺」は、訪問者にとってアイキャッチャーとなるものである。プロフィール写真と背景写真を調和させ、プロフィールを個性的に表現しよう。また、名前の下に書くプロフィールスローガンは短く簡潔にした方が良い。これにより、職務や専門知識が素早く分類できるようになる。

② 専門分野を強調
名刺の下には自己紹介欄がある。自身の専門的なスキルをフリーテキストで表現できるこのフィールドでは、特別な成功例や現在のプロジェクトを紹介し、必要であれば、訪問者からの連絡を促すようなフレーズを作成しよう。また、冗長的にならないよう心掛け、すでにプロフィールに記載されている情報は避けるようにすべきである。

③ 自分の知識やスキルをアピール
学歴欄の下のスキル部分では、ハードスキルを紹介しよう。ここでも、例えば別途プロフィール欄がある語学力については記載しないなど、重複を避けることが重要である。また、チームワークやコミュニケーション能力など、職歴から推測されるソフトスキルの記載は避けるべきである。

④ 関心トピックはターゲットを絞って
関連するウェブサイトやメディア(画像、動画、パワーポイントなど)のリンクを載せることで、プロフィールをより視覚的、情報的にしよう。そのためには、どんなトピックを自分と関連付けたいかを自問し、「それについての専門家としての自分」というアプローチを行うのが良い。

⑤ より多くの人にアプローチしよう
プロフィールを多言語で作成すれば、国際性が強調され、世界中のユーザーの目に留まりやすくなる。また、LinkedInのURLをパーソナライズして、余計な文字を削除してみるのも良い(例:https://www.linkedin.com/in/firstname-lastname/ とするなど)。この方法で、簡単に、より幅広く、検索に表示されやすくなる。

より良いLinkedInプロフィールの作り方についての疑問・質問や、キーンバウムのソーシャルメディア専門家による既存のプロフィールのチェックをご希望の場合は、こちらをご参照ください。当社のソーシャルメディアエキスパートがお手伝いさせていただきます。
https://outplacement.kienbaum.com/linkedin-profil/  

※ https://www.zukunftsinstitut.de/dossier/megatrend-konnektivitaet/   

キーンバウムのコンサルティング:ニュープレースメント(アウトプレースメント)
下記リンクをご参照(ドイツ語)、または日系企業グループまでお問い合わせください。
https://outplacement.kienbaum.com/    

執筆
Julia Held
Principal | Executive Newplacement
LinkedInプロフィール https://www.linkedin.com/in/juliaheld/ 

オリジナル記事(ドイツ語):
https://outplacement.kienbaum.com/news/professionelle-social-media-positionierung/  

本記事はニュースレター2022年No.6に掲載されたものです。ニュースレターは下記よりご覧いただけます。
https://media.kienbaum.com/wp-content/uploads/sites/13/2022/12/Newsletter_No_6_2022_JP.pdf 

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https://international.kienbaum.com/japan/  

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