ユニークピース、<持続可能な農業の実現に向けて>埼⽟県深⾕市が推進する「DEEP VALLEY」構想 新たなステージへの挑戦
株式会社ユニークピース(以下、当社 本社︓東京都中央区/代表取締役︓池本博則)は、埼⽟県深⾕市が推進する「DEEP VALLEY Agritech Award」の事務局として、深⾕市が進める「DEEP VALLEY」構想の新たな取り組みについてお知らせします。
本構想は、過去 5 年間にわたり農業と⾷に関わる企業や技術を集積し、地域特性を活かした持続可能な産業発展を⽬指してきました。このたび、新たな取り組みを加速させ、さらなる農業イノベーションを実現するための具体的な計画を発表します。
■「DEEP VALLEY」発⾜の背景
埼⽟県深⾕市は、利根川と⼩⼭川の沖積低地や洪積台地を活かし、多種多様な農業を展開しています。交通網の充実と⾸都圏に近い地理的優位性を活⽤し、「深⾕ねぎ」やブロッコリーなどの特産品を⽣産・供給しており、国内8位の野菜⽣産量を誇ります。しかし、農業従事者の⾼齢化や後継者不⾜により、遊休農地や耕作放棄地が増加している現状があります。こういった地域の農業課題を解決するために、アグリテックを活⽤し、地場の産業と新しいテクノロジーをかけあわせることで、課題解決や⽣産性の向上を⽬指しています。
そこで深⾕市は、農業と⾷に関わる企業や技術を集積し、農業のイノベーションを推進するため、「アグリテック集積都市 DEEP VALLEY」構想を 2019 年 3 ⽉に策定しました。本構想は、地域特性を活かし、持続可能な産業発展を図るもので、農業版シリコンバレーを⽬指しています。
■「DEEP VALLEY」過去 5 年間の取り組みと実績
【「DEEP VALLEY Agritech Award」】
「DEEP VALLEY Agritech Award」は、農業課題や「⾷品加⼯・製造」「流通・輸送」「販売・消費」に関連する課題を解決する技術・アイデアを募集し、表彰する取り組みです。本コンテストは、農業と⾷に関わる技術⾰新を促進し、農業の発展を⽬指しています。総額 1,000 万円の出資⾦が⽤意され、最優秀賞を受賞した技術は製品化・事業化のための出資⾦交渉権を獲得します。これは単なる賞⾦ではなく、株式取得のための出資であり、市と企業との継続的な関係性を構築することを⽬的としています。
アワードはこれまでに 5 回開催され、延べ 114 社/者からの応募を受けました。2022 年までの開催では主に⽣産現場に関する提案が中⼼で、2019 年の第 1 回ではプロダクト部⾨とコンセプト部⾨、第 2 回から第 4 回までは現場導⼊部⾨と未来創造部⾨が設けられました。2023 年からは「農と⾷」のフードバリューチェーン全体のビジネスモデル・アイデアを募集領域に拡⼤し、農業⽣産部⾨とフードバリューチェーン部⾨が設定されるなど、これまでは部⾨形式での募集となっていましたが、今年は、新たに「農業×◯◯=未来」といった広義のテーマでの募集を⾏っています。
過去 5 回の開催において 4 社への出資を実⾏しており、最優秀賞を受賞した企業 2 社を含め、深⾕市ではこれまでに合計4 社のスマート農業関連の国のプロジェクトが実施されています。
<深⾕市内で実証実験やサービス展開を⾏っている企業例>
・株式会社レグミン
「Agritech Award 2020 現場導⼊部⾨ 最優秀賞」受賞。⾃律⾛⾏型農薬散布ロボットの開発・作業受託サービスをはじめ、出荷⼯程・雑草対策など、幅広い農業課題の解決に向け事業展開を⾏っています。
・株式会社 Root
「Agritech Award 2021 現場導⼊部⾨ 最優秀賞・オーディエンス賞」受賞。スマートグラス⽤ AR 農作業補助アプリの開発・提供を⾏っています。市販のスマートグラスやスマートフォンを活⽤し、圃場での線引き作業や作物のサイズ判定ができるアプリを開発しました。
・株式会社 FieldWorks
「Agritech Award 2023 農業⽣産部⾨ ファイナリスト賞・協賛企業賞」受賞。今年3⽉、深⾕オフィスを設置し、ねぎ畝間除草⾃動ロボット開発に向けて、市内⽣産者ご協⼒のもと、実証実験を⾏っています。
【農業課題と技術を繋げる交流拠点とマッチング⽀援、アグリテックセミナー】
深⾕市内には、アグリテック企業と農家や農業関係者が直接交流を⾏う施設「アグリテック交流施設 アグリ︓code22 深⾕(以下、交流施設)」が委託業者によって運営されています。交流施設は、⽣産者やアグリテック企業、農業関係団体、学⽣、研究者らのハブとなる場として設⽴された施設です。多くのアグリテック企業が集積し、農業関係者らと交流することで⽣まれたイノベーションによって、技術の種が地域に根付くきっかけづくりを⽬指しています。
また、施設には専⾨のコーディネーターが常駐し、⽣産者やアグリテック企業の相談やマッチングなど効果的な交流や連携を進めています。単にマッチングを⾏う施設としてだけではなく、⽣産者や企業関係者を対象にした様々なイベントを⽉に 2 回程度継続的に開催するなど、農業課題と技術を繋げる中⼼地として活⽤されています。アグリテック企業にとっては、市内の⽣産者と交流することで、現場のリアルな声をもとに⾃社製品の開発・改良したり、他社との協業・イノベーションの創出に繋がります。⼀⽅⽣産者にとっては、様々なアグリテック製品に関する情報を⼊⼿できることや、開発企業に直接声を伝えることができ、アグリテックによる課題解決を追求することができます。
そして、市内の⽣産者に向けてアグリテック製品や技術を学んでもらうため、アグリテックセミナーも実施しています。
これまで「ドローン活⽤セミナー」や「農業×データセミナー」など、多様なジャンルのセミナーを実施してきました。
■持続可能な農業の実現に向けた新たな挑戦
深⾕市は、2024 年から「農業×〇〇=未来」をテーマに、農産物の付加価値向上を⽬指してビジネスモデルやアイデアを募集する取り組みを開始しました。この新たな⽅向性により、「農と⾷の産業」の強化を図ります。過去 5 年間の取り組みを通じて感じた“アグリテックを事業として成功させる難しさ”という経験を活かし、多様な担い⼿と連携しながら、農家が求める技術開発やフードサプライチェーンの構築を⽀援していきます。
そしてもう⼀つ、新たな取り組みとして、アメリカノースダコタ州に本拠地を置く Grand Farm とパートナーシップを結びました。Grand Farm は最新の農業技術の実証と現場導⼊を⽀援する⾮営利団体で、590 エーカー(約 2.4 平⽅キロメートル)の実証実験場を所有しています。
今回の提携により、Agritech Award で Grand Farm 賞を受賞した企業は、この実証フィールドを使⽤する機会を得ます。アメリカでの実証試験が可能になることは、海外進出を⽬指すアグリテック企業にとって⼤きなメリットとなります。
現在、エントリー企業を募集しております。
応募要項をお読みいただき、特設ページ内の応募フォームよりエントリーをお願いします。
特設ページ URL︓https://agritechaward.deep-valley.jp
埼⽟県深⾕市は、持続可能な農業の実現に向け、今後もアグリテック企業の集積化を促進し、市内での⽣産者の増加や作業効率化を⽬指していきます。
【会社概要】
名称︓株式会社ユニークピース
所在地︓東京都中央区⽇本橋⾺喰町 1-9-1 THE CORNER ⽇本橋 east 3F
代表者︓代表取締役社⻑ 池本博則
事業内容︓若⼿⼈材育成⽀援サービス、登録⼈材の業務サポート/
タレントマネジメント事業、有料職業紹介事業
資本⾦︓5,000 万円
設⽴年⽉︓2023 年 6 ⽉
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