Luvir Consulting
岡田 幸士 共同経営者/COO
【PROFILE】神戸大学金井ゼミで組織行動論を学び、日本マクドナルドで人事を経験。16万人の社員・アルバイトの人材マネジメントに携わる。その後、デロイトの組織・人事コンサルティング部門に移り、2年で全社トップ3%の評価を受ける。2020年に独立して現職。これまで大企業から、地場の企業様、IPO前後のベンチャー、企業再生・民事再生中など、様々な企業の支援をしており、クライアント企業の売上規模累計は60兆円を超える。著書に『最強組織をつくる人事変革の教科書』(共著)
「人的資本経営とは具体的に何をどうすれば良いのか」、「これまでの経営とどう変えるべきなのか」といった疑問を、いまだに多く耳にします。様々な記事で先進的な事例が解説されていますが、「自社には適用できない」と感じるケースも多いのではないでしょうか。
言うまでもなく、こうした事例や施策の有効性は、各企業の文脈や環境、さらには時代背景に大きく依存します。本当に考えるべきことは、「自社の人と組織の可能性を最大化するためには何をすべきか」という1点につきます。
本書では、“人と組織の可能性を最大化するための問い”を構造的に示し、その問いに対する「答え方(考え方)」と「具体的な例」を組み合わせて解説しています。この形式を採用した理由は、読者がそれぞれの会社の状況に合った独自の「答え」を見つける手助けをしたいと考えたからです。
第1章では、人的資本経営の“なぜ”と“なに”について、人事に関わったことがない方にも理解できるように解説しています。第2章では、「26の問い」に答えることで、人事戦略の基礎となるストーリーが出来上がるよう構成されています。第3章では、「24の問い」に答えることで、人的資本の可視化・開示に向けた準備を進められる仕掛けを提供しています。
全体を通じて、「分かりやすさ」と「使いやすさ」にこだわり、必要なテーマだけを選んで読むことができるようになっています。また、各テーマ(問い)には1ページの図解サマリーを設け、短時間で要点を把握できるように工夫しています。
さらに、付録として「人的資本経営 実践度診断」を用意し、自社のレベルや課題を特定することが可能です。
本書をお読みいただくことで、人的資本経営や開示に対する理解が深まるだけでなく、人事の網羅的な課題解決にもお役立ていただけます。人事部のリーダーから人事業務に初めて携わる方まで、多くの皆様に活用いただければ幸いです。
岡田幸士 著
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2,400円+税